けなすほど酷くはないし、かと言って誉めるほど良くもない…
題材がデリケートなだけに、その描き方にちょっとでも違和感を覚えると、う~~んってしまうんですね。
フジテレビ 火曜21時
「パーフェクトワールド」第3話
主演…松坂桃李
脚本…中谷まゆみ
演出…白木啓一郎
主人公が障害を持っていて、それが恋の障壁になる…ってことがこのドラマの眼目で、
いざ付き合うことになった二人に周りの人々が複雑な思いにかられる…というのが、今回は描かれました。
樹(松坂桃李)の担当の看護師で、心すさむ樹を立ち直らせ、その後もヘルパーとして面倒を見続けてきた長沢(中村ゆり)
つぐみ(山本美月)への思いを秘め続け、彼女に寄り添ってきた是枝(瀬戸康史)
役所の福祉課に勤めているからこそ、障害者の現実も知っている、娘溺愛の父、元久(松重豊)
その父はつぐみには言ってない病気を抱えているらしく…。
それぞれの思いが分かるだけに、一途に樹への思いを貫こうとするつぐみがわがままにも見えかねないのが、このドラマの難しいところ。
演じているのが、樹にこだわらなくても男子にモテたように見える山本美月だけに、イマイチ一途さに説得力が無いんですよね。
これをもし、戸田恵梨香が演じたら、仲里依紗が演じたら、たぶんだいぶ印象が変わりますよ、おそらく。
ま~そんな机上の空論を書いても仕方ないので、これはこれとして見ては行きますが…
長沢の樹への行動が極端すぎないかとか、
義足の同僚(松村北斗)のレンタル彼女とのデートシーンは、義足を見るなりの豹変ぶりが酷すぎないかとか、
是枝のつぐみへの告白は唐突すぎないかとか、
どうも気になるんですよね、いろいろと。
ドラマを盛り上げようという作為が見え隠れして。
なかなか二人の恋愛にどっぷりとはつかれません。
今回の評価は…