平凡な主婦をなめてはいけない…「緊急取調室」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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前回同様に今回も充実した内容でしたね。
脚本、演出、キャストががっちりと組んで、お互いを高めあうような大人の仕事ぶりを堪能しました。




テレビ朝日  木曜21時
「緊急取調室」第5話

主演…天海祐希
脚本…井上由美子
演出…本橋圭太





まず誉めたいのは前回同様にゲストのキャスティングの絶妙さです。
今回の真野響子、山崎樹範、国分佐智子の姑と息子夫婦。ドンピシャでした。





地味ながら実力主義のキャスティングはテレビ朝日のお家芸。





特にキャリアウーマンの嫁に平凡な専業主婦と侮られ、カボチャで殴って、殺してしまったと勘違いする姑を演じた真野響子の、





普通の人ゆえの、奥に秘めたどす黒い感情の噴出には圧倒されました。
怖い、怖い…





あまり意味深にカボチャのスープが映るので、まさか嫁を殺してバラバラにして、スープの中に入れて煮込んだんじゃないだろうな…と怪しんだほどでした。




凶器に使ったカボチャを、有機野菜のいいカボチャだからもったいなくてスープにしたってことを聞いて、主婦の凄みを感じました。




このドラマのメイン脚本の井上由美子が、同じ女性から見た女性の怖さ、おぞましさを、見事に描きこんでましたね。




今回の真野響子演じる姑を見て、是枝監督の映画で樹木希林が演じた役、例えば「歩いても歩いても」の主人公の母とかが見せた凄みを思い出しました。





山崎樹範は私めの好きな役者の一人ですが、今回のような保身に走る小ずるい男とか演じると、ホント絶妙な人です。




あと、国分佐智子の嫁がまた憎々しくて良かったですね。
海老名香葉子にあんなこと言ったらエライことになるよな…なんて想像する面白みがありました。





今回はいつもの取調室でなく、相手のテリトリーに乗り込んでの1対1バトル。
天海祐希vs.真野響子も見ごたえがありました。





今回の評価は…