他の民放各局と違い、テレビ東京は独自の連ドラ作りにこだわってきて、他局はやらないテーマも果敢に挑んできました。
今クールのこの枠は、昨今特に厳しい目で見られている反社会的人間、いわゆるヤクザを堂々と出すという作品になりました。
敢えてそこに行くかという反骨心に敬服すら感じます。
テレビ東京 金曜24時12分
「Iターン」第1話
主演…ムロツヨシ、古田新太
脚本、演出…内田英治
深夜ドラマなのに、ゾロゾロと豪華なメンバーが出てくるのでそれにも驚きました。
木下ほうかとか伊藤沙莉とか笹野高史とか、今後も出てくるんですかね。
笹野高史のゲスな印刷屋とか最高でしたけどね。
次回は黒木瞳も出るようですし…。
さて、肝心の主人公ですが、部長への悪口がバレて左遷された広告マン狛江(ムロツヨシ)は、ヤクザが横行する街の支店長になるや、あれよあれよという間にヤクザに利用される羽目に…
最初は部下に偉そうにしていた狛江がどんどんみじめになっていくさまをムロツヨシがたっぷりと演じてくれました。
ちょっとしたシーンでしたが、飛行機の中での渋川清彦演じるデキる男とのひじの突っ張りあいとか、クスクスさせられるシーンで、ムロツヨシらしさがよく活きていました。
古田新太のヤクザ組長はお約束のような鉄板の演技。むしろ「あなたの番です」とは別人のように目つきの悪いヤミ金社長を演じている田中圭が、ノリノリで演じているのが印象的でした。
ムロツヨシのやられっぷりを楽しみにします。
今回の評価は…