お暇をいただき、いろんな人と出会って、前向きにたくましく、そして自然体で生き始めた凪と、
いまだに公私にわたって仮面をかぶり無理をしている慎二との対比が鮮やかに浮かび上がりました。
特に仕事中にかつての凪のように過呼吸で倒れてしまうまでの慎二の追い込まれっぷりを、高橋一生が見事に演じていて、高橋一生ショーとも言える面白さでした。
TBS 金曜22時
「凪のお暇」第7話
主演…黒木華
脚本…大島里美
演出…土井裕泰
今回の演出は「カルテット」でも高橋一生を演出したTBSの名演出家、土井裕泰でしたから、
(ちなみに黒木華主演の「重版出来」も土井チーフ演出)
高橋一生の良さを引き出しまくった演出でしたね。
今回の慎二は市川(唐田えりか)とランチしていれば、その店にイヤミOLトリオがやってきて、取り繕うものの、付き合ってるのがバレてると感づくし…
好き勝手に生きてる兄の慎一(シソンヌ長谷川)を捜しだして会えば、逆にまだ仮面かぶって無理して生きてんのか…とボロクソ言われるし…
仕事でトラブルが発生しても、慎二ならちゃんと解決するだろうと、まわりは失敗を期待こそすれ手助けしてくれようとしないし…
バブルを訪ねたら、ママ(武田真治)が気をきかせて凪との復縁をさせようとするのに、凪からは復縁する気は無い、とキッバリ言われて、こっちこそカノジョできたから無いわ!とキレてその場を去るしかなくなるし…
いろいろこじれまくっている慎二は、顧客へのPR中に遂に倒れてしまいます。
自分がそんな目にあって初めて、慎二はなぜ凪が仕事中に倒れお暇を取るほどに精神的に追い込まれたのかを知るのです。
おばあちゃんからのぬか床を取りにきた凪の前で、慎二は凪に謝り、泣き崩れます。
お前が倒れたのは俺のせいだ。分かってやれなかった。追い詰めた…
追い詰められた慎二が口にした素直な言葉は、凪の心に響いたでしょうか?
今回は千変万化、いろんな人と向き合いさまざまに変わる慎二の表情や人格を大いに堪能しました。
一方、凪もたくましく動き出しましたね。
坂本(市川実日子)と閉店になるコインランドリーを引き継ぐというのは良さそうですね。
今回の評価は…