だからサギは無くならない…「サギデカ」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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お年寄りを狙ったサギが横行しているから気を付けましょうと、これだけ言われているご時世なのに、




あの手この手で近づくサギ集団にいまだに騙されてしまうお年寄りが後を絶たない。





今回は、そんなお年寄り狙いのサギの本質を見事に描いていたように思います。





NHK  土曜20時
「サギデカ」第2話

主演…木村文乃
脚本…安達奈緒子
演出…西谷真一




今回、女サギ師(筒井真理子)に狙われたのは、元高校教師の老人(伊東四朗)。




教え子だと近づいてきた女サギ師を疑いもせず、困っているなら助けてあげようってことになる…




やはり、男の場合、人に頼られたい、人の役に立ちたいって思いは、歳を取っても衰えないし、




現役をリタイアした後だと、なおのこと強まるんでしょうね。




テレビの情報番組で、商店街で歩道にはみ出る看板を商店一軒一軒回って注意する老人のことを取り上げてるのを見たことがありますが…




あれなんてそれの行きすぎたパターンなんでしょうね。




女サギ師はそんな潜在的な欲求を刺激して、うまく利用するわけです。




騙す方も、まんまと騙すのが快感みたいになって犯罪意識がマヒしてくるんでしょうね。




今回は騙される伊東四朗も、騙す筒井真理子も見事な演技でした。
痴ほう症がどこまで進んでいるのか、ホントは分かっているのか、つかみづらい伊東四朗のボケっぷりの複雑さ。




筒井真理子のお煎餅をかじる時のゾッとする冷ややかな表情。





人間って怖い生きものですね。




今回の評価は…