ラストにぎゅっと詰まった見事さ…「だから私は推しました」第7話、最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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第7話を見たら、すぐそのまま最終回も見たくなり一気に見てしまいました。




最近の連ドラの最終回は残念な終わり方が多い中、久々に最後の最後にサプライズがあり、脚本の上手さにうならずにはいられない見事な最終回でした。





NHK  土曜23時30分
「だから私は推しました」第7話、最終回

主演…桜井ユキ
脚本…森下佳子
演出…保坂慶太




しかし、ま~久々に登場の瓜田(笠原秀幸)、怖かったですね。
壁も天井も卵パックの部屋って…
あれ、思いついたの脚本家か演出家か分かりませんが、スゴい❗️




瓜田の異常さを一目瞭然に分からせますからね。インパクト、スゴかったです。




そこに目玉焼きをのせたフライパン持って登場するイカれた感じ。
笠原秀幸の怪演でしたね。




愛(桜井ユキ)の供述に基づいたシーンと、実際のハナ(白石聖)に対してのシーンと二度ありましたがどちらもスゴかった…




瓜田のねじれたハナへの愛情の深さ、それを理解されず受けいれてもらえない怒り…





愛とは対極にある熱烈ファンの歪んだありようを演じきっていました。





さて、愛とハナですが、ハナには裏の顔があって、自分は金づるだったと思い込んでしまった愛が、誤解をといていき、再び和解しハナに詫びるに至るプロセスがテンポよく描かれました。





小出しにちらちらヒントを与えながら初回から続いてきた取調室のシーンも、すべてのパズルがはまった感じで、




愛が髪型をハナに似せていたこと、
刑事(澤部佑)の時計をチラチラ見ていたこと、
この日にサニサイの解散ライブをやっているらしきこと、




途中から愛はハナをかばってるんだなと薄々分かりましたが、すべてちゃんと回収され、最後には当事者のハナがライブから駆け付け自供しました。





愛はハナのおかげで変われたし、ハナも愛のおかげで変われた。
二人がはぐくんできた絆の強さに心うたれました。




愛とか友情とか、そんな単純な言葉で片付けられない、二人だけのものでしたね。




解散ライブもまるでドキュメンタリーを見ているようで感動的でしたが、




そのあと短い中で表現されたその後のありようは、そんなあっさりと描くのか?と驚くばかりで…



ハナが引きこもりにしてしまった松田さんの登場。(最初、松田さんって誰だっけ?と忘れかけてました…)



…で、その松田さんとハナが仲良く一緒に写っている写真。




そして、よく見ると小豆さん(細田善彦)から愛に送られたそのLINEには、よく見ると小豆さんと愛が付き合ってるらしきやりとりが…。





録画されている方はもう一度、ご覧ください。
愛と小豆さんも実は絆を深めてたんですね。





このドラマ、テーマのユニークさもさることながら、今の世の中で人が人を「推す」ことの難しさをリアルに描いた秀作でした。




もっと多くの人に見てもらいたかったです。
第7話も最終回も評価は…