ホントに悪いヤツらを捕まえろよ…「サギデカ」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、量産される刑事ドラマとは一線を画す苦みと深さがありますね。




全5話という短さで濃密に人間の善悪が描かれています。




NHK  土曜21時
「サギデカ」第4話

主演…木村文乃
脚本…安達奈緒子
演出…村橋直樹





店長(玉置玲央)の無惨な死にショックを受けた加地(高杉真宙)は、行方をくらまします。




そして、以前今宮(木村文乃)から言われた「がめつい年寄りをピンポイントで狙って下さいよ!」の言葉を守って、




身内に不祥事があり示談で済ませた有力者の老人ばかりから次々に高額金を巻き上げて、番頭(長塚圭史)に渡し、命を狙われないようにします。




しかし、加地には目論みがあって、詐欺の首魁(田中岷)の顔を見たいと、番頭の車にスマホを忍ばせ、首魁の住まいに忍び入ります。




今宮に捕まりそうになった時に加地が今宮に言った言葉が印象的でした。




「そっちだって、末端の弱いヤツしか捕まえてないですよね。捕まえるなら本当に悪いヤツらを捕まえろよ!俺は本当に悪いヤツらの顔、絶対に見てやりますから!」





この言葉を突きつけられ、今宮は捕まえた加地の手を放してしまいます。




今宮と加地との関係性の特異さが際立つ回となりました。
加地役の高杉真宙はデビューしたての頃から目に力があり、将来大成しそうな片鱗をのぞかせていましたが、




ここに来て魅力が増してきてブレイクも間近でしょう。早くから注目していた私めとしましては嬉しい限りです。




あと、今回の見どころは、首魁と、詐欺のメソッドを考えてあげてるらしい廻谷(青木崇高)が対峙する中華料理屋のシーン。




スキンヘッドでかなりの迫力の首魁に対して、貫禄負けしない青木崇高の押し出しの強さ。
ここ数年で飛躍的に役者ぶりが上がりましたね。




善悪両面の演技をできる技量をこのドラマでは発揮してます。




最終回、どんな落としどころに落ち着くんでしょうか?





今回の評価は…