木村拓哉は何を演じても「木村拓哉」という批判をよく聞きますが、私めはだからこそ木村拓哉だと思っています。
役者には極論を言えば、役柄になりきる役者と役柄を自分に引き付ける役者といて、木村拓哉は後者の最たる例だからです。
このパターンはその人自身にスター性が備わっていないと許されないわけで、木村拓哉は「キムタク」であり続けねばならないんです。
…なので、そんな「キムタク」を受け入れるか、嫌って拒むかでドラマの評価は分かれると思います。
それを踏まえて今後、このドラマの記事をお読みください。
TBS 日曜21時
「グランメゾン東京」第1話
主演…木村拓哉
脚本…黒岩勉
演出…塚原あゆ子
私めの記憶が正しければ、今回木村拓哉が演じている尾花という男は、木村拓哉が連ドラで演じてきた主人公史上最も嫌われ者の役じゃなかろうか?と思いながら見ていました。
ホントのところはどうなのか?
そこは分かっていくんでしょうが、初回に関して言えば、周りの人物からボロクソに言われ放題。
あんな最低なヤツと二度と仕事するものかって感じです。
…とはいえ、ひょんなことから出会った早見(鈴木京香)とは一緒にレストランを作ろうってことになり、
かつての共同経営者の京野(沢村一樹)も、散々迷惑をかけられたのに、再び尾花に協力してくれることになりました。
人格的には問題あっても、シェフとしての才能は人をひきつけるってことなんでしょうね。
今後は料理研究家の相沢(及川光博)や、尾花の弟子だった平古(玉森裕太)も協力するようになるんでしょうか?
何であれ、早い段階で早見と京野という協力者が主人公についたのにはホッとしました。
鈴木京香や沢村一樹の安定した演技が、木村拓哉のアクの強さを薄めてくれるからです。
特に、鋭敏な味覚を持ちながら、料理人としての腕は劣る早見が、夢をかなえようとする姿は、おおいに共感ができ、
むしろ、早見が主人公で、それを尾花と京野が支えるドラマならもっと良かったのに…と思えてしまうほどでした。
バリの店で起きた事件の真相も明らかになっていくみたいですが、及川光博が怪しいですね。
ドラマとは関係ありませんが、鈴木京香や、及川光博や玉森裕太や尾上菊之助といったやたら色白で美肌の人が出ていて、
サーフィンで焼いちゃった木村拓哉の肌荒れが気になります。余談ですが…。
しかし、料理はどれも美味しそうですね。
フレンチの一流シェフが協力してるんでしょう。垂涎ものです。
今回の評価は…