女性同士には友情は成り立たない…なんて言う人がいますが、男性同士より女性同士の方が本音をぶつけあって強い友情を築けるような気がします。
日本テレビ 水曜22時
「同期のサクラ」第3話
主演…高畑充希
脚本…遊川和彦
演出…南雲聖一
今回は広報部に配属された百合(橋本愛)をフィーチャーした入社3年目の話でした。
その年は2011年、東日本大震災が起きた年で、それもドラマの中ではさらりと描かれていました。
美人なのて「ミス広報」ともてはやされ、クライアントには食事に誘われるわ、上司にはセクハラされるわの百合ですが、
男社会への不満は押し隠し、特に会社でやりたいこともなく無難に働いてきたのでした。
そんな会社にいい加減うんざりした百合は、それほどでもない相手と結婚し、寿退社しようとします。
そんな百合をサクラ(高畑充希)は必死で引き留めようとする…というのが今回のストーリー。
サクラと百合が本音をぶつけ合う屋上のシーンは、高畑と橋本二人の好演で息をのむ迫力でした。
私めは「夢」とか「仲間」とかいう言葉を口にはできない百合寄りの人間のため、百合のサクラへの痛烈な言葉には、そうだ、そうだという部分もありました。
「結局あんたは自分が正しいと思い込んでるだけなのよ。だから空気も読まずに誰にでも好きなことが言えんの!」
ふむふむ、確かに…。
しかし、サクラも負けてはいません。
「結局あんたはここは自分の場所じゃないとか言って、現実から逃げてるだけじゃないの?」
ふむふむ、それはそうだ。
サクラの言葉は百合の心に響きます。
「もう無理して笑うのはやめな。そのままのあんたでいい…」
この一連のセリフ、サクラは方言なんですね。
なので、よりストレートな心からの言葉に聞こえました。
百合と決裂し、悩んだサクラのもとへ、毎回おなじみ、私めが楽しみにしているサクラのじいちゃん(津嘉山正種)からのファックス。
「いい人と出会ったな」
「本気で叱ってくれるのが本当の友だ」
「彼女と別れるな」
じいちゃんはお見通しでした。
退社していく日、百合に言葉をかける同期の男たちが三者三様で面白かったですね。
蓮太郎(岡山天音)はどさくさで告白してましたが、10年後に百合が抱いてる赤ちゃんは蓮太郎との子どもなんですかね?
前回の菊夫(竜星涼)もそうですが10年目に彼らがどうなってるか分からないのも、巧みな引っ張りですね。
今回の評価は…