どちらも散歩が付いているのがミソで…。
日本テレビ 土曜22時
「俺の話は長い」第4話
主演…生田斗真
脚本…金子茂樹
演出…中島悟
其の七は満(生田斗真)が名探偵気取りで、アイスを食べた真犯人の謎解きをするくだりが、満弁舌の見せ場でした。
たかがアイスくらいのことで、家族といがみ合い、真犯人は自分だとそのからくりを明かした挙げ句に、問題をすりかえて母親の房枝(原田美枝子)と牧本(西村まさ彦)の仲をとやかく言い出す。
その緩急自在の弁舌をたっぷりと楽しめました。
…で、アイスをコンビニに買いに行くことになり、春海(清原果耶)と光司(安田顕)が二人で行くことに。
この二人の夜の散歩のやりとりが、もう1つのこのドラマの魅力であるほのぼのした家族の情の通い合いを示していて、良いシーンでした。
陸という共通の知り合いができたことで交わせる会話。
光司は頑張って陸とLINEのやりとりを続けてきて良かったですね。
帰宅してニヤニヤしながらアイスを食べる姿が微笑ましかったです。
続く其の八は、更に満の弁舌というか、屁理屈が全開しました。
喫茶店の常連の薗田(本多力)が自分の会社に中途採用で入らないかと勧誘してきて、薗田とその後輩で中途採用で入った渡利(間宮祥太朗)に満が行きつけのバー、クラッチで話を聞くことになる…という展開でした。
渡利に熱弁を散々ふるわせたあとに、それをひっくり返すような自己弁護の屁理屈、ま~憎々しいまでに見事な理論武装でしたね。
自分の境遇というか、ダメな状況でも許されているのを「才能」とすり替えて言い切ってしまい、
返す刀で渡利の中途採用を否定してしまう巧妙さ。
まんまとその弁舌に丸めこめられて、会社を辞めると言い出す渡利の単細胞ぶりも笑えました。
満が憎めないのは、そのあとちゃんと後フォローして、会社にとどまるようにするところで、
そのへんは真っ当なんですよね。
クラッチのオーナーの飼い犬の散歩や世話を甲斐甲斐しくする姿にもそれがうかがえました。
おじさんが飲んでる発泡酒より高い水だよ~には笑いました。
最終回には満は定職に就くんでしょうか?
今回の評価は…