がん専門医を描いた…「アライブ」
僧侶兼救命救急医が主人公の…「病室で念仏を唱えないでください」
ドSドクターと新米ナースの恋を描いた…「恋はつづくよどこまでも」
テーマの違いこそあれ、病院ものが目白おしの今クール。
実はもう1本、全4話と短いのですが、阪神淡路大震災時の精神科医を描いたNHK「心の傷を癒すということ」という秀作がありますが、それは別として…(そちらも記事にするつもりです)
民放連ドラの中では最もストレスなくすんなり見られるのは、このドラマかなと思います。
テレビ東京 月曜22時
「病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~」第1話
主演…小泉孝太郎
脚本…山本むつみ
演出…宮脇亮
病院ものというくくりにしたのは、このドラマが医療ドラマというより、病院の経営に重きを置いたこの枠ならではの経済ドラマだからです。
長野県に実在する病院の再生エピソードをモデルにしたドラマで、地方の個人経営の総合病院が抱える問題をリアルに描いていくようです。
主人公の有原修平(小泉孝太郎)は東京の大学病院に勤務し活躍している名医だが、父親(大和田伸也)が脳梗塞で倒れ、それきっかけで父親が名誉理事長で叔父(光石研)が理事長兼院長の有原総合病院が、経営的に火の車であることを知ります。
やがて、父親は死に、自分が何とかしなければと意を決して修平は東京の大学病院を辞め、総合病院の副院長に。
地元の医薬品卸のメーカーとズブズブで放漫経営をしてきた事務長(山崎銀之丞)らは、改革を始める修平を心よく思っていません。
更には、融資をしている地元の銀行も経営不振の総合病院を投資ファンドに買収させようと目論んでおり、
修平の父親と親交のあった副頭取(中村雅俊)がいるから、何とかそうならずにすんでいる状態。
しがらみやら、医師や看護師の抵抗やら、内にも外にも敵ばかり。修平の改革はどうなるのか?って話です。
実話が基だけに、主人公が理想ばかり言う正義漢でなく、現実に則したことを言うところが、リアリティーがあって、なるほどなといろいろ感心させられました。
小泉孝太郎が肩をぶんぶん回さずに、淡々とした感じで演じているのが良いですね。
「グッドワイフ」の時に誉めたように、小泉孝太郎は年齢重ねて良くなりました。
あと、特筆すべきは、銀行から派遣され、修平と共に病院を再生する片腕となるらしき銀行マン役の高嶋政伸。
なんと、珍しく善い人の役のようです‼️
こういう役はこういう役で、きちんと演じられる人なので、そちらも楽しみ。
なかなか再生まではいろいろ抵抗があって大変そうですが、ちょいちょい抵抗勢力をやりこめる痛快さもあり、楽しんで見られそうです。
今回の評価は…