がん治療ネタだけでもいいのに…「アライブ」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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もったいないです、このドラマ。
心(松下奈緒)の夫(中村俊介)の医療ミスなんてものをなまじ入れ込んで、心と薫(木村佳乃)の関係の変化を描こうとしたのが、




逆にこのドラマが本来描くべきものを寸断し、訴えかけるテーマを弱めてしまっている…
本末転倒とはこのことです。




フジテレビ  木曜22時
「アライブ~がん専門医のカルテ~」第6話

主演…松下奈緒
脚本…倉光泰子
演出…高野舞



今回は抗がん剤による通常治療か、抗がん剤の副作用に苦しまずにすむ民間療法か、がん患者やその家族が悩みがちな普遍的な良いテーマでした。



がん専門医を描くこのドラマならではと言えるでしょう。
若くしてがんを宣告された娘を気遣う父親の複雑な心境をベンガルが、ぶっきらぼうでいて繊細に好演していたので、見いってしまいました。




既に抗がん剤治療を始めているやはり若い乳がん患者、莉子(小川紗良)の苦しみを見せることで、更に抗がん剤治療の現実が迫ってきました。




しかし、一方でそんながん患者の弱みにつけこみいい加減な民間療法で、金をせしめる悪いやからがいることもまた事実で、




そんなものになぜ騙されるのか?という疑問にこたえる、手術がうまくいかなかった民代(高畑敦子)の「なんだっていいからすがりたくなるのよ」って言葉もリアルで重かったです。




そんな患者たちのエピソードは悪くないのに、医療ミスがらみで薫が退職願を出したり、民代の手術の執刀を躊躇したり…というくだりは、




そんなことより…って気になってしまいましたし、




実は医療ミスは薫じゃなく須藤(田辺誠一)だったという事実も、そんなに驚くものではありませんでした。





今回はにしたかったのに、ですね、やはり。