思い出の連ドラ回顧シリーズ…「沙粧妙子 最後の事件」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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記憶に残る連ドラというのは、やはり記憶に残るだけのクセの強さがあるもので、このドラマは鮮烈な映像美とともに記憶しています。





1995年 夏ドラマ
フジテレビ  水曜21時
「沙粧妙子 最後の事件」

主演…浅野温子
共演…柳葉敏郎、蟹江敬三、升毅、香取慎吾、柏原崇、広末涼子

脚本…飯田譲治
演出…河毛俊作、田島大輔、落合正幸



何であれ、普通の刑事ドラマとは全く違う独特のドラマでした。




脚本の飯田譲治は「世にも奇妙な物語」の脚本を書いたあとに豊川悦司と武田真治共演の深夜ドラマ「NIGHT HEAD」でカルト的な人気を獲得し、その後、ゴールデンに進出しその名を知らしめたのがこのドラマでした。




この作品後、「リング」や「ギフト」「あしたの、喜多善男」といった異色なドラマを書いていきます。




このドラマでは人間の持つ底知れぬ悪意の薄気味悪さをオカルト的な雰囲気の中で重厚に描きました。




ヒロイン沙粧妙子(浅野温子)が追う猟奇殺人犯を、「笑っていいとも」に出始めたSMAPの香取慎吾が演じ、その意外なキャスティングに驚かされました。




しかし、この香取慎吾が良かったんです。無表情で何を考えているか分からない不気味さをすんなり演じてみせ、これはスゴいヤツが出てきたなと目をみはりました。



プールに浮かんで死ぬシーンは鮮烈な映像でした。




このドラマは映像が凝っていて、浅野温子のエキセントリックな演技をさらにまがまがしいものにしており、




ついつい見いってしまう毒をはらんでいました。
なかなかそういうドラマは少なかっただけに、異彩を放ってましたね。





今見るとどうなのか?見てみたいです。