それを早速真似て、過去の傑作選ではなくこのドラマらしい新作を作ってくれました。
なかなか工夫されていてお見事な職人芸的な仕上がりでした。
テレビ朝日 金曜23時15分
「家政婦のミタゾノ」
主演…松岡昌宏
脚本…小峯裕之
演出…宝来忠昭
まず、ミタゾノが派遣されることになる夫婦のリモートでのやりとりから始まり、
夫(音尾琢真)と妻(奥菜恵)のリモートでのやりとりで、夫が背景をごまかして仕事と偽り愛人(筧美和子)宅にいる…というリモートならではの導入部でした。
その後の家政婦紹介所のメンバーのリモート会議も、リモートあるあるが散りばめられ洒落てましたね。
ミタゾノ(松岡昌宏)の背景が真っ黒とか、素顔だからと嫌がりながらばっちりメイクしている舞(飯豊まりえ)とか。
ミタゾノの家事の知恵もリモートで、YouTube風の映像を見せたり、と細かいところまで凝って作ってましたね。
ミタゾノが乗り込んだらいるはずの妻は不在、なぜいないのか?失踪か?って引っ張りになり
リモートで妻の母親やら、警察に勤める友人やらも出てきて、ミタゾノは小出しに妻のいない家から情報を伝え、夫がオタオタするのを楽しむ展開に。
リモートでつながったままなのに、愛人とリモートでいちゃつく夫の様子をのぞいていたミタゾノが画面からヌ~っと顔を出すのとか笑えました。
リモートだけなのに、画面構成に変化があって飽きさせない工夫が見事でした。
部下や愛人に義理の母親や友人も招かれてリモートで、夫が部下から人望もなく、愛人もハニートラップだったとバラされ、文句を言われ放題。けちょんけちょんにされます。
…で、妻から温かいフォローが入り、いい話で終わるかと思いきや、そこはこのドラマらしく、妻と友人が不倫していると分かるオチ。
このへんの皮肉なオチが、ならではでした。
次回はまた傑作選に戻るみたいです。
リモートドラマは手間がかかるんでしょうね。