芹沢(鈴木京香)や川上(杉本哲太)の修業時代の先輩で、ラーメンニューウェーブの寵児となった中原(石黒賢)が、客が不入りになったためのコンサルタントと、
清流房の新メニュー開発がうまくいかなく苦戦する夏川(高橋メアリージュン) の苦悩と、
おまけに川上はなぜラーメン職人を続けず、今に至ったかも描かれました。
それぞれ丁寧に目配りされ、人間が描かれており、それが主人公のスゴさを改めて強調することにもつながり、見ごたえがありました。
テレビ東京 月曜22時
「行列の女神~らーめん才遊記~」第7話
主演…鈴木京香
脚本…古家和尚
演出…吉川厚志
このドラマのサブタイトルは「らーめん才遊記」とついているんですが、ラーメン職人の才能に関して描かれた回でした。
コンサルタントを頼みに来た中原は才能があって、女性ウケする塩ラーメンを開発し、ニューウェーブの旗手とまつりあげられましたが、
それにあぐらをかいて時代の変化に応じて変えていくということを怠りました。
一方、自分には中原ほどの才能が無いと悟った芹沢はこんなラーメンを作りたいという理想と、実際お客さんが喜ぶ現実とのギャップに苦しみながら、自分なりの工夫を重ねてお客さんに喜ばれるラーメンを作り続けてきたのです。
そんな芹沢だからこそ、汐見(黒島結菜)のような天才型ではない夏川に、凡人は凡人なりにやれば良いというアドバイスができたんですね。
これは心に響きました。
同じもの作りに携わってきた者として。
更に川上はそんな芹沢のそばにいたら、ワクワクできると、彼女をアシストしてきたのでした。それもまた凡人は凡人なりの生き方なんですね。
いろいろ考えさせてくれる優れたビジネスドラマですが、次回はもう最終回です。
今回の評価は…
