薬剤師の理想と現実…「アンサング・シンデレラ」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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とかく辛口の評価を書いてきたこのドラマですが、今回はようやく辛口でなく書ける回になりました。



とはいえ、まだまだ不満なところはありますが…




フジテレビ  木曜22時
「アンサング・シンデレラ~病院薬剤師の処方箋~」第3話

主演…石原さとみ
脚本…黒岩勉
演出…相沢秀幸




今回はヒロインである病院薬剤師の葵(石原さとみ)と、調剤薬局の薬剤師の小野塚(成田凌)との対比を、新田(浅利陽介)という腎炎の持病を持つ教師のエピソードを通して描かれました。




第2話のようにあれもこれもと話を広げずに、しぼって、理想の教師でいられないという絶望から教師をやめようとした新田が思いとどまり、




現実に押しつぶされ、病院薬剤師をめざすのを断念しかけていた小野塚も勉強を再び始める…というのだけを描いたのは良かったです。




薬剤師の理想をふりかざす葵に、現実と折り合いながら働いている小野塚が辛辣な言葉を浴びせるくだりは、「そうだ、そうだ!」と小野塚に共感したくなりました。




私は間違ってないし、私は患者さんとちゃんと向き合っているという、葵の上から目線が鼻についたからです。





演じているのが石原さとみなので、余計にそう見えてしまうんですね。





小野塚役の成田凌は、病気で降板した清原翔の代役ながら好演しはまり役です。
清原翔も良かったでしょうが、親友の代役を買って出た成田凌は良い役を手にしました。





24時間営業のドラッグストアの薬剤師さんの現実がここまでとは…と驚きました。




小野塚は瀬野(田中圭)に乞われて、病院薬剤師になれるんですかね。




新田を演じた浅利陽介も、この人らしいはまり役でしたね。
エンドロールにはグッと来ました。





薬のカレンダーの生徒のメッセージも良かったですが、葵が病院に来た子に頼んだらクラスみんなの分を持ってきたで良かったのでは。





葵が学校に出向いてメッセージを貰っているのは出しゃばった感があり、ちょっと冷めました。




病院薬剤師の調剤室は人が足りずに困っているって描いているのに、他のことばかりして放ったらかしの葵にはやはり抵抗感があります。




しかし、このドラマ、医師や看護師の存在があまりにおざなりで、いかがなものかという引っ掛りはいまだ解決されずです。





今回の評価は…甘めで