ジョーカーのような菅田将暉の悪魔的なヒールぶり…「MIU404」第10話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回の菅田将暉演じる久住を見ていて、今や伝説的な名演と言える映画「ダークナイト」での故ヒース・レジャー演じるジョーカーを思い出しました。




ニヤニヤと愉快げに罪を重ねる不気味さ、菅田将暉はきっとこんな役をやってみたかったんでしょうね。悪役を演じた方が役者にとっては楽しいとよく言いますからね。
実に生き生きと演じています。



TBS  金曜22時
「MIU404」第10話

主演…綾野剛、星野源
脚本…野木亜紀子
演出…竹村謙太郎



今回は久住にいいようにやられてしまいましたね。




久住の恐ろしいところは現代のSNSの普及を逆手に取って、REC(渡邊圭祐)に偽名で誤情報を流し、4機捜を闇の組織のように世間から思われるよう仕向けたり、




ドローン爆弾が都心の各地に落ちて爆発するフェイクの映像を流し、警察を撹乱し、その隙に新たに作った薬物を輸送しようとしたり…





いとも簡単に誤情報に踊らされる現代を冷ややかに皮肉るかのごとき振るまいは、まさに現代日本が生んだ悪魔的な存在に見えました。




そこには脚本家、野木亜紀子の怒りも垣間見えて、志摩(星野源)がRECに言う次の言葉は特に印象的でした。




「情報提供者の浜田は信用できるのか?点と点を強引に結びつけてストーリ-にしているけど、自分が騙されてると思ったことはないのか?」




痛烈な社会諷刺ですよね。
誰かが悪者と名指ししたら一斉にそれに乗っかり叩く恐ろしさ。




伊吹(綾野剛)たちのメロンパンの車の情報を流したら、見かけた人がSNSに写真をあげて位置がつかめてしまうというのも、怖い時代だなと思いました。




私めが伊吹、志摩コンビ以上に肩入れしている陣馬(橋本じゅん)、九重(岡田健史)コンビですが、



九重の父親が、息子を警察庁に戻すと言い始
めコンビ解消の危機。
酒を飲んで荒れる九重に陣馬がかけた言葉が良かったですね。



「お前は俺らと違うことができる。それがいずれ俺たち兵隊を助けるんだ」




「踊る大捜査線」の室井に青島が言ったみたいにノンキャリとキャリアの身分の差を感じさせながら絆の強さを感じさせる言葉でした。




あと、これまで理詰めで考えがちな志摩が、伊吹に影響されてかカンで動くのもちょっと面白かったですね。




さ~今週は最終回。
久住をどう捕らえるか楽しみです。




今回の評価は…