母と息子、それぞれの事情…「ディア・ペイシェント」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は3組の老いた母とその息子が登場し、それぞれの関係性について考えさせられました。





NHK  金曜22時
「ディア・ペイシェント~絆のカルテ~」第7話

主演…貫地谷しほり
脚本…荒井修子
演出…福井充広




メインエピソードの遠山親子(松金よね子、六角慎司)は、現代とかく問題になっている引きこもりを続けている息子と高齢の母親。




自分がいなければ息子は生きていけないとかばい続ける母親と、自分がこんなになったのは母親のせいだと責めながらも依存し続ける息子。




歪んでいながらも強い絆で結ばれた二人。
母親は息子の代わりに外来に来て、薬をよこせと叫んだり、
息子に暴力をふるわれ流血の負傷しても息子をかばったり、





果ては、転院させられた先で、余命を告げられたら、自分がいなくなった後を憂いて、病院を抜け出して息子を刺し殺そうとしたり、




常軌を逸した行動を繰り返す母親に呆れながらも、哀れにも切なく見えても来る…





医師や周りの人間には立ち入れない家族だけの閉じられた世界、その難しさをつきつけられた思いでした。





これまで外来で度々登場してきた認知症になりはじめている浅沼(鷲尾真知子)が、やっと歯科医の息子を連れてきましたが、




息子は仕事だからとすぐ帰ってしまい、母親が認知症かなど全く気にしてないようでした。





遠山親子のありようを目にした浅沼は、遠山の母親は幸せだと千晶(貫地谷しほり)に言います。




必要とされているから…と。
おそらく浅沼は息子から何も頼られず、放ったらかしなのでしょう。




裕福で幸せそうな親子関係に見えても冷えきっている皮肉。
今後もまだ出てくるでしょうから気になります。




そして、もう1組は母親の介護で精神的にやられてしまい、殺意さえ覚えている座間(田中哲司)
こちらもまた深刻です。
救いがありません。




ショックなことに、医療訴訟を抱えていながら精神的にタフに見えた浜口(内田有紀)の自殺してしまいました。




何があったのでしょう?
今回の評価は…