フジテレビ 火曜21時
「竜の道~二つの顔の復讐者~」第7話
主演…玉木宏
脚本…篠崎絵里子
演出…岩田和行
妻の茉有子(斉藤由貴)を亡くし、寂しさを紛らすように仕事に没頭する源平(遠藤憲一)。
そんな源平を会社から追い出すクーデターに失敗した竜一は次なる復讐の一手に打って
出ます。
反社会勢力のフィクサーである曽根村(西郷輝彦)が邪魔者を消すこともしているので、源平に殺人依頼をさせ、その証拠を公開して社会的に抹殺しようというもの。
竜一と竜二(高橋一生)が手を組み、源平が元重役の二見(小市慢太郎)を消したくなるよう巧みに仕向け、源平は計画通りに曽根村に頼みに来ます。
しかし、曽根村はそんな生易しい男ではなく、源平の依頼通りに二見を殺そうとし、気づいた竜一が逃がすと、
証拠のデータを欲しいなら、二見は自分で殺せと拳銃を渡されてしまいます。
今回は西郷輝彦の曽根村が凄みがあって良かったですね。ドスのきいた渋く太い声が実に迫力があります。
玉木宏も遠藤憲一も美声の持ち主ですが、それを押さえつける声の圧が見事です。
今回あと見ごたえがあったのは竜二とまゆみ(松本まりか)のシーン。
茉有子が生前に源平に書いた手紙を見せて、まゆみの苦悩をやわらげ、まゆみを愛しく思ってしまう竜二。
このドラマは人間の強さと弱さの二面性を巧みに描いていて、演じる役者に力量があるので、その揺らぎに見いってしまいます。
竜一にも揺らぎがあって、それは和田が竜一と気づいた美佐(松本穂香)が訪ねて来るシーン。
竜二から美佐が好きだったのは竜一だと聞かされていた竜一は、美佐が気づいていながら真偽を尋ねてこず、兄が破滅に向かっているようで心配と言われぐらつきます。
この名乗り合えない兄妹のシーンも切なくツラいものでした。
いよいよ最終回。
復讐は果たせるのか?
初回で見た竜一が竜二を殺すようなシーンはなぜああなったのか?
気になる最終回です。
今回の評価は…