母親は分かっていた…「天使にリクエストを」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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いや~、秋にしみじみと見るには絶好のドラマですね。
人生の哀歓をじっくりとかみしめることのできる佳作です。
昭和生まれにはたまらないですね。




NHK  土曜21時
「天使にリクエストを~人生最後の願い~」第2話

主演…江口洋介
脚本…大森寿美男
演出…片岡敬司




人間はウソをつくし、ウソと分かっていながらそれを信じるふりもする…




そんな表にはあらわさない人の情けの交錯に心打たれる第2話でした。





昔産まれたばかりのわが子を施設に置き去りにした幹枝(梶芽衣子)は、余命わずかとなりその息子に会って詫びたいと願い、




元刑事で今は探偵の島田(江口洋介)は、助手の亜花里(上白石萌歌)や、看護師の寺本(志尊淳)の助けを借り、ヤクザの組長になっている息子(六平直政)に幹枝を会わせることに成功します。





息子の前で、幹枝は自分の境遇、なぜ産まれた子を捨てたかを語ります。




この話が何とも痛ましく切ないものでしたね。
好きな人との間にできた子なのか、母親が亡くなったあとにクズな義父に犯されできた子なのか、そこは分からぬままでしたが…。





しかし、幹枝の話を聞いたあとに、組長は自分にはこういう名前をつけてという添え書きがあったと言い出し、自分は違うと言います。




落ち込む幹枝はもう1人、もしかしたらという会いたい人物がいると明かし、医師になっているその人のもとへ向かいます。




残念ながら、その医師(山崎一)は既に母親は判明していて亡くなっていました。




しかし、余命わずかな幹枝のために島田は、息子のふりをしてほしいと頼みます。




望みをかなえて病院に戻った幹枝。
その後、島田のもとへ組長から電話があり、幹枝が亡くなったら手厚く葬ってくれ、金は出すと言われます。




組長は自分の歩んだヤクザな人生を、亡くなっていく母親に自分のせいと背負わせたくなくてウソをついたのでした。



島田はウソをつかせたことを悔い、幹枝に真実を伝えようとしますが、幹枝は息を引き取り、手には組長の記事が握られていました。





幹枝は医師のウソを見抜き、組長が息子だと悟っていたのですね。
親子と名乗りあえませんでしたが、会えただけでも良かったのかもしれません。




ほろ苦い結末でしたが、人生の割りきれなさにじ~んとしました。




良いドラマです。
まだご覧でない方もあと3話、ぜひご覧ください。




今回の評価は…