何か二人のラブシーンには演技を超えた本気度を感じるんです。
それだけ役に没入しているということなんでしょうが…。
日本テレビ 水曜22時(最終回は21時~)
「私たちはどうかしている」最終回
主演…浜辺美波、横浜流星
脚本…衛藤凛
演出…水野格
最終回は2時間の拡大版。
あれもこれも解決し、明らかにしなければならず、てんこ盛りでした。
前半の盛り上がりである光月庵の後継者は七桜(浜辺美波)か、椿(横浜流星)かの和菓子バトルは、どうせ七桜だろ?と思っていたので、さほど驚きませんでした。
ただ、椿が樹(鈴木伸之)から教わったシンプルな椿餅で、宗寿郎(佐野史郎)が感銘を受けるのはちょっと意外でした。
後継者は誰かより気になるのはやはり、椿の父親は誰で、樹を殺したのは誰か?でした。
椿の父親は私めの予想通り、多喜川(山崎育三郎)の父親(丸山智己)でしたが、
樹を殺したのは多喜川というのは意外でした。
多喜川が憎んだのは父親をたぶらかし、家庭を壊した今日子(観月ありさ)のはずでしたが、
いきがかり上、誤って樹を刺してしまったのでした。
多喜川が逃げたあと、今日子は多喜川の父親が樹を殺しに来てくれたと勘違い。
息を引き取る間際にも七桜の母、百合子(中村ゆり)の名を呼ぶ樹に怒り、百合子に罪を着せることを思いつき、百合子の使っている包丁とさしかえたのでした。
宗寿郎が亡くなり、椿が出て行ったあとも今日子は女将として残り、七桜に店を牛耳らせまいと必死でしたが、
過去のすべてが、七桜や椿にも明らかになり、多喜川は逮捕され、店からふらふらと出て行った今日子は、トラックに轢かれて自殺のような形で事故死します。
バリバリの性悪な悪女のように描かれてきた今日子でしたが、わが子可愛さに自分が死んだら眼を病む椿に角膜を提供するようにしてありました。
急に息子思いの良い母みたいになり、面食らいましたが、思えば今日子も哀れな女性なんですよね。
観月ありさはこの役で新境地をひらきましたね。これから悪女役のオファーが増えるでしょう。迫力の好助演でした。
しかし、多喜川って後から考えたら酷い男でしたね。
自分が七桜を不幸にした張本人なのに、七桜に好意を寄せたり、七桜を利用して今日子、椿親子に復讐しようとしたり…
「どうかしている」人物でした。
ラストはめでたしめでたしでしたが、浜辺美波も横浜流星を作品の世界観を崩さず最後までよく頑張りました。
敢闘賞ものです。
最終回の評価は…