唐沢寿明版「白い巨塔」の大河内教授でにわかに注目を浴びた舞台出身の役者さんで、ちょっとぶっきらぼうなセリフ回しが独特で味わい深い演技をする方です。
このドラマ、主演の池脇千鶴も、ママ役の草笛光子はじめ、先輩ホステスたちも皆、良いんですが、
品川徹のマスターも絶妙に良い存在感です。
フジテレビ 土曜23時40分
「その女、ジルバ」第2話
主演…池脇千鶴
脚本…吉田紀子
演出…村上牧人
今回は、接客するようになった新(池脇千鶴)が、お客さんとのダンスが全然ダメで、
マスターが相手になって丁寧に教えてくれたおげで、ちゃんと踊れるようになるという話でした。
実は、この店を開いた伝説のママ、ジルバ(池脇千鶴2役)に戦災孤児でスネてた幸吉青年が、かつてダンスを教えてもらったのでした。
それがマスターの初恋で、ジルバの面影に似た新に逆に教えたということが分かるんですが、ちょっとしたセリフと表情だけで、長年秘め続けてきた思いが伝わり、グッと来ました。
年輪を重ねた演技とは、草笛光子にしても草村礼子にしても、淡々としていながら味わい深いんですよね。
ダンスもうまくなり、自分がアパレルで接客していた頃の元気さを取り戻し、新は職場にも明るい服で明るく出勤するようになります。
変化していく新を見るのが楽しいし、こちらも元気がもらえます。
今回の評価は…