「鈴木先生」以来の刺激的な学園ドラマ…「ここは今から倫理です。」第1、2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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視聴はしてましたが、土曜は連ドラが多くて記事を書いてなかったのですが、




コメント欄でご要望もあり、隔週で2話まとめて記事を書くことにしました。





第1話、第2話と回が進んでどんどん良くなっているのもありますし…
私めとしては長谷川博己主演の「鈴木先生」以来の刺激的な学園ドラマです。




NHK 土曜23時30分
「ここは今から倫理です。」第1、2話

主演…山田裕貴
脚本…高羽彩
演出…渡辺哲也



「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」「腐女子、うっかりゲイに告る」「だから私は推しました」「伝説のお母さん」「いいね!光源氏くん」など、NHKらしからぬ刺激的な作品を次々に発表してきた「よるドラ」枠。





学園ドラマでも、切り口が斬新な作品を打ち出してきました。
何せ第1話は男女の生徒が教室内でSEXしているところから始まります。




そこに入ってきた倫理教師の高柳(山田裕貴)は「合意ですか?」と聞きます。




男子はSEX好きなんだろうと簡単に体を許してしまういち子(茅島みずき)を厳しく叱るのでもなく、




かつて花魁は高い教養を持っていたと、いち子が自分を見つめ直すように誘導していくのが絶妙でした。




熱血でも変人でもなく、クールに淡々と生徒と無表情で向き合う高柳を、前クールの「先生を消す方程式」のサイコパスのアブナい教師役とはうってかわって抑えた演技で好演しています。



今どきの冷めている「さとり」世代の生徒にはこういう教師が良いのかもと思わされます。





第2話はシングルマザーの母の帰りが遅いので、友だちと夜遊びするので、教室ではいつも眠ってしまう幸喜(渡邉蒼)




自由にできることが果たして幸せなのか?
幸喜に高柳が贈るキルケゴールの言葉
「不安は自由のめまい」



自由にしていられることがいつしか不安を生み出していて、幸喜は深夜、教えてもらった高柳の携帯にかけ会話をします。





高柳は幸喜に映画を見るようにすすめます。
幸喜の母の好きな「雨に唄えば」のDVDを見る幸喜。
そのことで母との会話もはずみ、学校でもイキイキしはじめます。




寄り添うように説教くさくなく、その生徒の間違った考えを正していく…
非常に良くできた作品です。
原作の漫画も読みたくなりました。




第1話、第2話ともに評価は…