頑張ってもどうにもならないこと…「にじいろカルテ」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は何ヵ月かごとに記憶がリセットされてしまうまだら認知症の雪乃(安達祐実)にフィーチャーした回でしたが、




雪乃を囲んで嵐(水野美紀)、氷月(西田尚美)、そして真空(高畑充希)の会話シーンが、素晴らしいシーンでした。





会話劇に長けた脚本の岡田惠和ならではの医療ドラマになってきました。





テレビ朝日  木曜21時
「にじいろカルテ」第3話

主演…高畑充希
脚本…岡田惠和
演出…深川栄洋




雪乃の記憶がリセットされてしまうたびに、嵐と氷月は何度も雪乃に、雪乃のことを丁寧に説明してあげてきたんですね。





淡々と当たり前のように、雪乃と接する二人の押しつけでない優しさが感動的でした。




雪乃のために自己紹介をするんですが、それがうわっつらのプロフィールだけではなく、
嵐は夫が自分や娘、舅の日出夫(泉谷しげる)を置いて姿をけしてしまったこと。
氷月は子供を作りたかったけど結局できなくて、ニュースで虐待とか聞くと、だったらウチになんて思ってしまうこと。
真空はなんで自分が病気に?なんて思ってしまうこと。





頑張ってもどうにもならないことをそれぞれ正直に気がねなく話すんです。




それを聞くことで、雪乃も自分だけが苦しいわけじゃないと、記憶のリセットを受け入れるんですね。





お互い話すことで共有し、自分を鼓舞することもできる。
4人の実力ある女優たちが作り上げた素晴らしいシーンだったと思います。




お涙ちょうだい的な感じにしないスタッフの志の高さを感じました。




真空と朔(井浦新)、太陽(北村匠海)の食卓での会話も回を重ねて面白さが増してきましたね。




太陽がうっかり真空を可愛いくせにと言ってしまうあたりは、「くせに」シールを貼るにつながり、よくできていました。





次回は朔の過去がらみの話のようです。
今回の評価は…