ドラマの中で主役や準主役を演じる人が前面に出てしまい、
脇役たちのドラマならではの良さを見失いがちだった第3シリーズですが、今回は主役の原田龍二が、主役なのに早々に殺されてしまい、脇役たちの思惑がからみ合う面白さが戻りました。
テレビ東京 金曜24時12分
「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」第5話
脚本…ふじきみつ彦
演出…守下敏行
今回の舞台は5チャンネルのサスペンスドラマ「わたしの番です」の現場。
タイトルから分かる通り、日テレのヒットドラマ「あなたの番です」を思いっきり皮肉っていて…登場人物が何者か(途中から佐々木希でバレバレでしたが(笑))…に次々に殺されていきます。
…視聴率アップのために、視聴者の意表をついてネットでバズらせようと、主役も殺してしまいます。
原作があるのに、原作なんて無視で変えてしまい、脇役たちはいつ自分が殺されるか気が気ではなくなります。
早く殺されてしまうとスケジュールが空いてしまいますからね。
しかも、番宣動画やSNSで視聴者からの「いいね」が少ない人から殺していく…なんて、システムにもなってしまいます。
何とか残りたくて田中要次や尾美としのり、堀内敬子らベテランがあたふたするのが面白かったです。
ネットでバズるっていうのに一喜一憂する今の風潮を皮肉っているのが良いですね。
…で、脇役の中には、こちらが早く終われば大河ドラマからのオファーを受けられる高杉真宙もいて、
彼だけは早く殺されるよう画策しているのがまた面白く、思惑通り殺されたのに、
原作と変えすぎだとか、なぜ殺したとネットが大炎上。やむなくその次の回で高杉真宙はよみがえり、代わりに田中要次が殺されることになってしまいます。
殺されたくない田中要次と殺されたい高杉真宙が絡み合う殺しのシーンが笑えましたね。
何気に殺人鬼役を嬉々として演じてる佐々木希に鬱憤晴らしを感じなくもなかったですし…(笑)
田中要次が早く殺されたので、高杉真宙が断った大河ドラマの役を田中要次がやることになるというオチも洒落てました。
今回の評価は…