…ということで、今回の記事は2話分をざっくりと書きます。
NHK 土曜23時30分
「ここは今から倫理です。」第3話、第4話
主演…山田裕貴
脚本…高羽彩
演出…小野見知(3)、渡辺哲也(4)
第3話はミスコンで優勝するような妹に嫉妬やコンプレックスのある深川(池田朱那)が、純朴でウブな物理教師・松田(田村健太郎)にカマをかけたぶらかそうとする話でした。
教師と生徒という禁断の恋になったら?と過敏に悩む松田に、高柳(山田裕貴)はそれは愛か?性的欲求か?と問います。
実は以前、高柳も深川からセクハラのワナをかけられた経験があり、高柳はそれを切り抜けたのです。
松田が自分を襲ったみたいにしてそれを録音し、うろたえ泣き叫ぶ松田をせせら笑おうとした深川。
高柳によってそれは阻止されます。
高柳はソクラテスの言葉を引用し、魂をよくしなければ人はよく生きられないと諭します。
自分は妹よりブスだから…と嘆く深川に、ホントに深川を好きになっていた松田の「君はとても綺麗だよ」という言葉はどれだけ響いたんでしょうか?
池田朱那も田村健太郎も熱のこもった演技で見ごたえがありました。
一方、第4話は陸(川野快晴)という生徒が、弟には優しい兄が、ヤクの売人仲間から金を持ち逃げし、その仲間たちに襲われたところをジュダ(成河)という男に救われ、
そのジュダにも軟禁されかけるも高柳に救い出されるという話でした。
このジュダという怪しげな男が、実に哲学的なことを話す魅力的なキャラで、高柳に性悪説をふっかけ、哲学者がいくら言ったって、人間は愚かなことを繰り返す「悪」じゃないかと理詰めに問い詰めます。
演じる成河は舞台中心の人で馴染みは薄いと思いますが、なかなかスゴい技量の人で、それはこの役でも発揮されていました。
高柳自体も人は善か悪かで揺れている部分はあるんでしょうね。痛いところを突かれたからか陸との帰り道、
珍しく声を荒らげ、自分にとって何が善か悪か
ちゃんと考えろと叱ります。
陸を演じた川野快晴はジュノンボーイ出身のようですが、今後要注目かもしれません。
まだ演技はそこそこですが…
第3話、第4話ともに評価は…