NHK 土曜23時30分
「ここは今から倫理です。」第6話
主演…山田裕貴
脚本…高羽彩
演出…大野陽平
今回は二人の男子生徒との向き合いが描かれましたが、まずは一切しゃべろうとしない曽我(犬飼直紀)
勉強も優秀、部活でも活躍、しかし授業中も休み時間も一切しゃべろうとしない。
家庭ではいくらか話してはいるそうですが、どの教師も諦めムードで放置しています。
昼食も教室の外に出て一人で食べている曽我に、高柳は話しかけます。
人は言葉の力に頼りすぎなのかもしれない。
どんなに言葉を尽くしても思いをすべて捉えられるとは限らない…
曽我は言葉の力に慎重で、言葉を発しないという決断によって、この世界に誠実に向き合おうとしているのかもしれない…
…と、高柳らしい哲学的な推測を話します。
しかし、それは満更、的はずれでもなかったようで、一言ボソッと話してくれましたし、お菓子もくれました。
曽我を演じた犬飼直紀は切れ長の目で、なかなか雰囲気のある人でしたね。
一方、もう一人は図書館で熱心に受験勉強をしている田村(杉田雷鱗)。
何にも問題なさそうではありましたが、母一人子一人の田村は母の望み通りの大学に行かなければと、ただそのために勉強に励んでいました。
そんな田村に高柳は、大学に入ったら自分の好きなことを学んでください。
学ぶとは楽しいことなんです…
いかにも高柳らしいアドバイスで、田村は志望大学の幅を広げたようでした。
受験資料室で田村と曽我が一緒になり、田村が行きたい所は、曽我の志望校でもあるようで、二人笑顔を交わしていました。
今回もこのドラマらしいアプローチが光っていました。
今回の評価は…