寿三郎(西田敏行)をグループホームに入れて寿一(長瀬智也)が泣きながら帰っていくシーン。
名シーンでしたよ。
「長瀬智也」って役者のことを今後思い出す時に、あのシーン良かったな~と思い出すであろう、そんな長瀬智也らしさの詰まった名シーンでした。
TBS 金曜22時
「俺の家の話」第8話
主演…長瀬智也
脚本…宮藤官九郎
演出…山室大輔
みんなで楽しく家族旅行をしてきたばかりなのに、寿一はさくら(戸田恵梨香)を山賊抱っこした時にアキレス腱を断裂して車イス生活になってしまうし、
踊介(永山絢斗)は寿一とさくらが親密なのに気づき、自分はコケにされたと怒って家に寄り付かなくなるし、
舞(江口のりこ)は夫・長田(ロバート秋山)の浮気が発覚、それが呼び水で寿三郎のことも許してないと怒り爆発。
能楽師の家に生まれた女の子のツラさや、同じ年だった寿限無(桐谷健太)は初恋の相手だったのに腹違いのきょうだいと分かってしまうとか…そりゃ許せないわな…と。
おまけに浮気相手がゆめっちって…(笑)
部屋から去り際に、思いっきりゆめっちの頭を叩いて出ていくのが笑えました。
更に、寿一が車イスになり、寿限無が代わりに寿三郎を風呂に入れてあげるのですが、寿三郎が寿一じゃないとイヤだとぼやくのを寿限無が聞いてしまい、
能だって風呂だってできて当然、やってもらって当然という寿三郎に遂にキレて出て行ってしまいます。
おまけに、そんな寿三郎も、要介護2に進み、寿一は在宅介護が限界なので、施設に寿三郎を入れるように末広(荒川良々)から決断を迫られます。
遊びに来た孫の秀生(羽村仁成)に謡を教える時に、遂に忘れなかった謡の詞も出て来なくなってしまいます。
その苛立ちから寿三郎は寿一におまえになんか継がせない、一度逃げたやつは何度も逃げると悪態をつきます。
しかし、あとで寿一のビデオメッセージで父への感謝を見た寿三郎は、寿一からのグループホームへの入所の申し出を受け入れます。
グループホームに置いていく時に、寿三郎に大事にしているエロトランプを渡す寿一。
肩を落として申し訳なさそうに去っていく寿一に寿三郎は片手をあげて
「ブリザード!」と…
その声を背に寿三郎とのあれこれを思い返して、涙があふれ出る寿一。
ぶっきらぼうで熱い男の涙。
まさに長瀬智也、ここにありって演技で、心打たれました。
今回の評価は…
またまたを出してしまいました。