担当番組では悩み相談のコーナーがあり、これが人気という設定。
原作者のジェーン・スーをモデルにしているだけに、その悩み相談のシーンが実にリアルで、その答えも秀逸であり、このドラマの大きな魅力になりそうです。
テレビ東京 金曜24時12分
「生きるとか死ぬとか父親とか」第1話
主演…吉田羊、國村隼
脚本…井土紀州
演出…山戸結希
第1話のサブタイトルは「結婚とか独り身とか」
毎回、~とか、ってサブタイトルになるんですかね。
第1話はそのサブタイトル通りに、リスナーからは結婚や独身についてのもの。
冒頭、そんな悩みを抱えたリスナーたちを、カットバックしながら見せる手法には新しさを感じました。
演出は気鋭の若手映画監督の山戸結希。
なるほど普通のドラマとは違う撮影・編集だなと思いました。
原作者自身が、悩み相談の達人だけに、ドラマでもその答えは、なるほどそう答えるかと秀逸なものでした。
また、それがトキコ自身にもリンクしていく仕組みになっているようで、ドラマのタイトルで生きるとか死ぬとかの後に「父親とか」が付いているように、
第1話では「結婚とか独り身とか」の後に、ラストで「裏切りとか」と意味深に加えられました。
トキコと父親の哲也(國村隼)との関係が淡々と描かれましたが、早くに亡くなった母(富田靖子)と父親の間に何があったのか?
父親への憎悪と愛情、複雑なものが秘められているようで、トキコの若い頃を松岡茉優が演じているのもポイントです。
ちょっと先が期待以上に楽しみになりました。
今回の評価は…