ちなみに演じる國村隼はまだ実年齢は65歳なんです。
今回のセリフで哲也はしきりに戦争が終わって間もない頃の話をしてましたが、その頃を知ってるなら80代かへたしたら90代ですよね。
さすがに違和感がありました。
だとしたら橋爪功あたりが演じるべき役だったかもしれませんね。
テレビ東京 金曜24時12分
「生きるとか死ぬとか父親とか」第4話
主演…吉田羊、國村隼
脚本…井土紀州
演出…菊地健雄
このドラマの淡々としながら奥が深い感じが私 めは好みです。
今回は、銀座の無料配布のタウン誌「銀座百点」(←実在のタウン誌です) にトキコ(吉田羊)のエッセーが載り、それを入手して哲也に読まそうと銀座を親子でぶらつくという話。
冒頭の悩み相談は変わりゆく東京に嘆く親代々東京に住んでいる女性からのものでしたが、同じ東京育ちのトキコは、東京は変化していく街なんだから受けいれなきゃ…と答えていました。
しかし、いざ銀座へ行くと、かつてはどの店にも置いてあった銀座百点は置いてない店が多かったり、哲也が行きつけだったセレクトショップは移転し、最近は買ってない哲也は店員にあしらわれたり、
よく家族で食べに来た蕎麦屋はもう閉店してしまっていたり、久しぶりの銀座の変わりように親子は複雑な思いにかられるのでした。
生まれ育ちは神奈川ですが、大学からもう30数年東京に住んでいる私めにとっても、銀座の変わりようには淋しいものがあります。
居酒屋でトキコの文章を読んだら、トキコの書いている哲也とトキコの母のエピソードが違っていました。
親が元気なうちに親たちのことをちゃんと聞いとくって大事なことですよね。
私めは母が亡くなったあとに葬儀や法事で母の若い頃のことを初めて知ることがかなりありました。
その反省もあって、父には会うたびにいろいろ昔の話を聞いています。
父は東京の築地の生まれ、今の銀座や築地を見たらどんな感想を言うんだろうとこのドラマを見て思いました。
毎回楽しみにしている最後の一行、今回は…
「時代とか 東京とか」
「面影とか」
でした。
街に結びついた思い出から浮かぶ愛しい人の面影。
それが浮かびづらくなるのは切ないことですね。
今回の評価は…