ぺいは意外にいいヤツだった…「珈琲いかがでしょう」第5回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回はかなりハードな映像がありましたから、女性の読者の方にはキツかったかもしれませんね。




今回は青山(中村倫也)の弟分だったぺい(磯村勇斗)がフィーチャーされた2つのエピソードでした。



テレビ東京  月曜23時06分
「珈琲いかがでしょう」第5回

主演…中村倫也
脚本…荻上直子
演出…森義隆



今回は「ほるもん珈琲」と「初恋珈琲」
まず「ほるもん珈琲」では、青山が前身は何をしていたか?ぺいとどんな関係だったか?が描かれました。




青山は今からは想像もつかない裏社会で消さなきゃいけなくなった人物を始末する「掃除屋」だったんですね。





金髪で淀んで死んだ目をした青山は、始末した後、自販機の泥のような味のするコーヒーを飲んでいたのでした。




クールに顔色変えず人を殺す青山をぺいは尊敬していたようで、そんな青山がコーヒーのホントの良さにめざめて、組織の金をくすねて逃走、コーヒーの移動販売を始めてしまったようなのです。





殺し屋の青山に憧れていたぺいにしてみれば、コーヒーに青山を奪われたようなもので、コーヒーを憎んでいるのが複雑な感情で面白かったです。





ぺいは自らナイフで足を刺し、青山の車から転がり落ちます。
車から出る前にメモを渡していましたが、次の「初恋珈琲」で出てくるたこさん(光石研)の居場所なんですかね。





足を洗って真っ当になっている青山には、ぺいはそのままでいてほしいんでしょうね。
最初からメモを渡すつもりで探していたのかもしれません。




しかし、殺していいやつは「放るもん」の「ほるもん」だと兄貴分(渡辺大)に言われ、「ほるもん、ほるもん…」とつぶやく青山、




間違えて殺さなくていい人を「ほるもん、ほるもん…」とつぶやきながら殺す青山、




いずれも中村倫也の鬼気迫る演技でしたね。
地獄の底とはまさにこんな感じという怖さでした。




続く「初恋珈琲」は、青山を逃がしたためにリンチを受け、意識朦朧となるぺいが、思い浮かべた幼い頃の初恋の思い出でした。




親からDVを受けるような環境に育ったぺい少年にとって、眩しいような平和な家庭でごちそうになったコーヒーゼリー。




生クリームの甘さとコーヒーゼリーのほろ苦さ。その後もろくでもない人生を歩んできてしまったぺいにとってかけがえのない甘美な思い出なんでしょうね。



ぺいも青山に救われ真っ当になれたら良いのですが…。
この難役を繊細に演じられるのは、さまざまな役をこなすカメレオン的な磯村勇斗ならではです。




「初恋珈琲」では、青山がコーヒーに魅せられるきっかけになったホームレスのたこさんとの出会いも描かれました。




移動販売のキッチンカーが「たこ珈琲」なのは、このたこさんから来ていたんですね。




たこさんは何者なんでしょう?
今回の評価は…