私めとしてはちょっと残念な思いにかられた第2話ではありました。
NHK 金曜22時
「半径5メートル」第2話
主演…芳根京子
脚本…橋部敦子
演出…三島有紀子
最後に流れたエンドロールの中に「脚本協力 藤平久子」とあるのを見て、さては今回の脚本は橋部敦子一人で書いたのではないんだなと気がつきました。
二人でどう分担したのかは分かりようもありませんが、いわゆる橋部敦子らしさが初回より薄まったのは、そのせいかなと思いました。
風未香(芳根京子)が山辺(毎熊克哉)と一夜を共にしてしまって以降、山辺はやたらと風未香の部屋に来るようになってしまい、あげくに合鍵まで求められます。
風未香は山辺が好きとはいえ、都合のよい女程度にしか思われてないのでは?と山辺を疑ってしまいます。
今回は全体のテーマが男女の愛情についてでしたから、そうだったんでしょうが、全体の中で風未香と山辺の私的な関係の割合が大きくて、
せっかくNHKドラマにしては大胆な「出張ホスト100人斬り」というテーマを打ち出しながら、風未香に関しては、そこが浅いもので終わってしまい残念に思えました。
ただ、一方の宝子(永作博美)が仕上げた記事は、出張ホストを1度きり利用してしまった丸山デスク(尾美としのり)の妻(片岡礼子)の話で、
こちらだけでも十分見ごたえはありました。
丸山の妻は丸山とはセックスレスの上、子宮頸がんが発覚。手術を受け摘出することになり、そのショックと喪失感から出張ホストを呼んで性感マッサージをしてもらったのでした。
しかし、そんなことで心が満たされるわけもなく後悔しか残りませんでした。
手術が迫り、不安からキッチンの片付けを始めたら、帰宅した丸山が黙って鍋を磨いてくれました。
そんなことでも、妻にはこの人と結婚して良かったと思えたというのが記事のしめでした。
「ま~鍋なんですけどね」って言葉が私めには刺さりました。
これは私めも熟年夫婦であるがゆえですね。
夫をまだ「ちゃん」づけで呼ぶ妻との仲直りの感じがリアルで微笑ましかったです。
丸山夫婦が深い話だったので、その分、風未香と山辺の恋愛沙汰が薄っぺらに見えたのかもしれません。
今回の評価は…