三芳総長の覚悟に感銘…「今ここにある危機とぼくの好感度について」最終話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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松重豊演じる三芳総長が、マスコミにすべての真実を明かす覚悟を告げる長ゼリフに感銘を受けました。





安倍長期政権がもたらした自民党強権政治の腐敗っぷり。

それを揶揄しているようにも取れる言葉で、こういうことを菅首相にも言ってもらいたいものだと思いました。





NHK 土曜21時

「今ここにある危機とぼくの好感度について」最終話


主演…松坂桃李

脚本…渡辺あや

演出…柴田岳志





サハライエカが帝都大学の研究室から流出し、発熱者が出る事態に。

国や自治体きもいりの次世代科学博の会場はそのそばで開催していいのかという流れに…





隠蔽体質の理事たちに対し、三芳は一計案じて、神崎(松坂桃李)と結託し、サハライエカがこの部屋で逃げたと言い、理事たちは恐れをなして逃げ出します。





三芳は市長に次世代科学博の中止をかけあいに行きますが、須田理事(國村隼)が先回りして連絡し、結局科学博は開催となってしまいます。






それをやるだめに都合悪いことは隠蔽される…そんな今まで通りのことがまかり通ってしまうのです。





しかし、お飾りのような事なかれから、研究者としての矜持を取り戻した三芳は、そのままなし崩しに済ますことを許さず、





記者懇談会で、今回の騒動の真実をあえて明かすことにします。





須田理事は現実を見てくれと必死に翻意を求めますが、三芳は聞きいれません。

理事たちに三芳は言います。





帝都大学はこの先、熾烈な競争を生き残っていけるかわからないと言ったあと、





「なぜなら、われわれは腐っているからです。不都合な事実を隠蔽し、虚偽でその場しのぎを黙認し合う。」 


「お互いに信頼も敬意も枯れ果てたような組織に熾烈な競争を生き残っていく力など無い」


「もし本当にそれを望むなら、われわれは生まれ変わるしかない。」


「どんなに深い傷を負うとしても、真の現実に立ち向かう力、それを乗り越える力を一から培っていかなければならない」


「おそらく長く厳しい闘いになる。これはその第一歩です」




長い引用になりましたが、こういうことを菅首相とかにも言ってほしいですよね。

ま〜無理ですけど…





傷を負った大学を三芳と須田も留任し、立て直すことになりました。

須田はワルいヤツではなく、現実を見据えて大学のあり方を須田なりに必死に考えてたわけです。




善悪では単純に割り切れないものがあるんですね。





このドラマは社会諷刺のきいたコメディでした。

こんなドラマを作れるのもNHKの強みで今後もどんどん作ってほしいです。




今回の評価は…