今回フィーチャーされた藤川役の山田真歩は「少年寅次郎」の実母役の名演を見て以来、好きな女優さんで、彼女がフィーチャーされる回を楽しみにしていたのですが…
エピソードとしては、モヤ〜っとした部分が残る残念な回でした。
NHK 金曜22時
「半径5メートル」第7話
主演…芳根京子
脚本…川﨑いづみ
演出…黛りんたろう
今回のサブタイトルは「ワンオペ狂騒曲」
「ワンオペ」って近年よく聞きますよね。一人で何でもやらないといけない苦しい状況をさすようですが、
以前は親やきょうだい、親戚、近所の人とかがサポートできていた部分が、関係が稀薄になり一人でやらなければと追い込まれる「ワンオペ育児」や「ワンオペ介護」が問題になったようですね。
ただ、今回の夫が単身赴任中だからの藤川のワンオペに関しては、娘への向き合い方も、仕事への向き合い方も、どうも納得いかない部分があって、
この問題を取り上げるエピソードとしては、これが適切なのか?と思ってしまいました。
子育て始めたばかりのママでも、風未香(芳根京子)のような若手記者でもないのですから、もっと問題への対応が未熟で自己中すぎるなと思いました。
むしろ脚本家(今回は橋部敦子ではなく川崎いづみ)が書きたかったのは、藤川へ苦言をていする美術評論家(阿川佐和子)の言葉の方だったのではとさえ思ったほどです。
何かしらの犠牲を払わなければ仕事をまっとうするなどできないという厳しさも伝えたかったのでしょう。
難しい問題ではありますね。
しかし、器はまだしも、あの美術評論家なら着物は借りなくても十分自前で良い着物を持ってそうでしたけどね。
今回の評価は…