最後の最後まで、こちらが予測不能な仕掛けが散りばめられ、油断のならない最終回でしたね。
結局は何も変わらず仲良しのままのとわ子(松たか子)と三人の元夫たちでした(笑)
フジテレビ 火曜21時
「大豆田とわ子と三人の元夫」最終回
主演…松たか子
脚本…坂元裕二
演出…中江和仁
最終回でもいろいろ笑わせてもらいました。
まずは、第1話に登場した斎藤工演じる船長が、ニュース記事でまさかの再登場。
結婚詐欺師だったらしく、騙された女性たちのモザイク写真をとわ子の部下たちが見ていて、とわ子がオロオロしたら、
六坊(近藤芳正)がそれと察して、見るのをやめさせたシーン。
六坊のナイスアシスト!こういう役、近藤芳正は絶妙ですね。
続いて、とわ子の初恋の人、甘勝(竹財輝之助)が登場。
その場に居合わせた鹿太郎(角田晃広)が慎森(岡田将生)がこの場にいたら、こんなことに…って思い浮かべる妄想の血まみれ顔が笑えましたね。
ニセ船長の時も、帽子をかぶっていたとわ子が、ヘリ操縦士の甘勝にまた帽子をかぶらされ、「出発!」とかノリノリで言ってるのも笑えました。
娘の唄(豊嶋花)が世話している医大志望の西園寺にキレるとわ子も良かったですね。
電話口で「大学、落ちてしまえ!」とキレたら、唄に怒られてしまい、鹿太郎から謝罪の仕方を教わるとわ子。
この謝罪のレクチャーも面白かったんですが、謝りに行ったら無理難題をやらされ、結局またキレてしまうのでした。
西園寺の顔を見せないというのが洒落てましたね。
サプライズは、とわ子の母親つき子について。
ラブレターを発見し、その相手を訪ねたら「國村真」(風吹ジュン)というのは女性でした。
同行した唄が「恋人だったのか?」とストレートに聞いたら、真は素直にそう言える時代が来たのね、素敵だね、今の子はそうなんだね…と微笑みました。
ここにつき子と真の人知れぬ恋の切なさ、苦しさを感じました。
私めの思い過ごしかもしれませんが、とわ子と亡き親友かごめ(市川実日子)の間にもそんな感情があったのかも?と思ってしまいました。
とわ子がどんな男性と結婚してもうまくいかないのは、そんなこともあるのでは?とまで考えてしまったほどです。
とわ子は亡きかごめと三人の愛すべき元夫たちと、良い距離感を保ちながら、これからも生きていくのでしょうね。
最後までいろんなことを考えさせてくれるドラマでした。
今回の評価は…