私めがこのドラマで描いてほしかったのは今回のようなエピソードだったんです。
第10話になって、やっとですよ。
もう次回で最終回なのに(苦笑)
フジテレビ 月曜21時
「ナイト・ドクター」第10話
主演…波瑠
脚本…大北はるか
演出…澤田鎌作
今回の停電がらみのエピソードを見て、なんだよ、この前「TOKYO MER」で似たようなエピソードやったばかりなのに…と思われた方もいると思います。
かばうわけではありませんが、このドラマは7月には撮影を終えているようで、このドラマのスタッフも、あ~先にやられちゃったなと残念がったことでしょう。
ま~それはともかく、私めはこのドラマの記事で度々、ナイトドクターを担うことになった若い医師たちの青春群像劇を描きたいスタッフの意図は理解しますが、
それでもナイトドクターという特殊な医師たちがテーマである以上、ナイトドクターの医療のありようもしっかりと描くべきだと主張してきました。
…で、既に撮影が終わっているので、そんな願いを受け入れてくれたわけではないのですが、今更ながらに10話でやっと描いてくれました。
今回は冒頭からしてシビアな展開で、救急の患者は無理してでも受け入れてきた本郷(沢村一樹)が、
要請があっても距離がありすぎて、搬送しても無理なものは断り、
間に合うと思って受け入れたら、搬送が遅れ、手術しても手遅れで亡くなってしまうという2件がたて続けにありました。
まさに現在、コロナ禍で救急搬送の受け入れ拒否が頻発している時だけに、医師たちの判断の難しさはいかばかりかと思いました。
まして、夜間は受け入れる病院側も、大抵昼間より手薄ですからね。
そんな受け入れの難しさを伝えるエピソードがあったあとに、今度は台風襲来で停電が発生という今回のメインエピソードへ。
ナイトドクターのいるこの病院は非常用電源があるため大丈夫でしたが、それが無い病院からは、患者の受け入れ要請が続々来ます。
非常用電源もなくて入院やICUのある病院ってあるんですかね。そんな病院イヤですね。
使用してないベッドや、スペースを使い、休みなのに出勤してきた美月(波瑠)はじめナイトドクターたちは、どんどん他病院からの患者を受け入れていきます。
ナイトドクターがいるというマンパワーの強みと、成長してきた頼もしさがよく出たエピソードでした。
日勤の救急医たちが珍しく、夜勤からの引き継ぎを素直にしてくれたのも良かったですね。
しかし、次回の最終回はナイトドクター解散の危機のようです。
今回の評価は…