結局、このドラマは壱成(眞栄田郷敦)という青年が、早梅(二階堂ふみ)という大人の女性と出会い、男として立派に成長するって話でしたね。
壱成を演じる眞栄田郷敦のためのドラマだったようにも思います。
もちろん主演の二階堂ふみも良かったんですけどね。
TBS 火曜22時
「プロミス・シンデレラ」最終回
主演…二階堂ふみ
脚本…古家和尚
演出…村上正典
早梅を崖から突き落とすわ、壱成を監禁するわ、と明らかに警察につき出すレベルの暴挙に出ていた菊乃(松井玲奈)。
なぜ、菊乃はそんなことをし、菊乃はどうしたいのか、最終回にはその答えが分かるのかと思っていたのですが、
わかるようなわからないような、イマイチ納得しきれないものがありました。
成吾(岩田剛典)や早梅のいた高校で、菊乃こと明は醜くさえない存在で、
優しく接してくれる成吾を好きになり、
いじめる生徒から守ってくれた早梅に憧れもしたようです。
そんな二人が付き合うようになってほしかったのに、早梅は成吾のアプローチを拒み、それを明は許せなかったんですかね。
…だったら自分がと、整形し芸者菊乃になり、成吾に近づき親密になった。
そこまではわからなくはないですが、そこに早梅が現れ、早梅の夫に近づき不倫して離婚をさせる…
あれって成吾と早梅が再会するより前でしたよね。
…ってことは早梅の幸せを奪いたくてただやってたんですよね。
それなのに、成吾と早梅は結ばれてほしかったみたいなことを言ってて、そのへんの整合性がとれてなくてよくわかりませんでした。
最終回で、早梅はあんたはあんたなんだから私になることはなかったんだって菊乃に言ってましたが、
これって、まだひねくれている時に壱成に言った言葉でしたよね。
早梅に言われて壱成はまっすぐになれましたが、菊乃はずっとこじれたままで自己矛盾の中にいて、歪んでしまったってことなんですかね?
ま~そう解釈しておきます。
年の差を気にして引け腰の早梅でしたが、最後には18歳になったら結婚するぞというぶっきらぼうな壱成のプロポーズを受け入れました。
いつでもブレずにまっすぐな早梅を終始、二階堂ふみは魅力的に演じましたね。
最終回でも監禁された壱成を見つけて、髪をぐしゃぐしゃにしながら、涙ながらに喜ぶシーンとか良かったです。
壱成役の眞栄田郷敦はまだまだ荒削りな部分もありますが、器用に演じようとしないところに役者としての器の大きさを感じさせました。
大河ドラマや、時代劇にも挑戦してほしいです。父・千葉真一の当たり役の柳生十兵衛とかもやってほしいです。
成吾役の岩田剛典は引き立て役に回ってしまいましたね。あまりよい役ではありませんでした。
今回の評価は…