家族に恵まれず、天涯孤独の身の蒼介(仲野太賀)にとって、にじやの2階に集まってくれた4組の親子と銀治(石橋蓮司)はかけがえのない家族同然の人たちでした。
銀治が心筋梗塞で倒れても、みんなの連携で事なきを得ましたし、銀治のいない店も協力して守り立てました。
蒼介は言います。
「俺にとってやっとできた家族なんだ。誰かがいなくなるなんて考えられない」
やっとできた家族というのが何とも切ないんですが、その奇跡のような家族にも終わりの時は近づいていて…
TBS 金曜22時
「#家族募集します」第8話
主演…重岡大毅
脚本…マギー
演出…福田亮介
銀治にまた何かあったらいけないので、銀治の家族に連絡をつけなければと申し出ますが、銀治は頑なに拒みます。
…とはいえ、やはり連絡しなければと連絡先を探しますが何もありません。
仕方ないので店に貼られた蒼介の撮った家族写真をSNSに載せ、家族に呼びかけました。
…すると、銀治の息子、達也(宇野祥平)の妻久美子(ヒコロヒー)が、蒼介が1人の時に店にやってきます。
久美子の話では銀治の妻が亡くなったあとに達也に大阪に店を出さないかという話が持ち上がり、銀治はこの店は俺一代でいいからと息子のためを思って言ったのに、
ホントは継ぎたかった達也とはそれで喧嘩になり、達也一家は大阪に行き絶縁状態に。
店はうまくいかず、たたんで今は会社員らしく、気まずくて相談できないまま来てしまったようです。
蒼介がカメラマンになりたての時に初めて仕事をしたのがにじやの取材で、その時仲睦まじい家族の姿に憧れて撮った写真よりこえる写真は撮れず、カメラマンを辞めてしまった蒼介にとって、
あんな仲睦まじい家族がそんなことになっているのはいたたまれませんでした。
今、二階には誰が?と聞く久美子に、蒼介は自分が家族と一緒に…と答えます。
「それじゃ無理ですね…」
この久美子の一言がグサッと蒼介の心をえぐりました。
自分たちが2階に住んでいたら、銀治は元のように家族と暮らすことはできないという現実の重み…
やっとできた家族と一緒に暮らしていたいという思いと、
銀治にはまた家族と仲良く暮らしてほしいという思い。
久美子が訪ねてきたことも隠したまま、蒼介は1人葛藤し悩みます。
店でキャベツを切りながらポロポロ涙をこぼす蒼介。
黒崎(橋本じゅん)の妻は早めに帰国したようだし、
めいく(岸井ゆきの)は作った曲が売れそうだし、
俊平(重岡大毅)は絵本作りのアイデアが浮かんだようだし、
それぞれ動きがあって、みんなバラバラになりそうです。
ハッピーエンドになってほしいですが、蒼介が心配です。
またカメラマンに戻るんですかね。
今回の評価は…