浮き輪が要らなくなった麻衣子…「うきわ」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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撒き散らしたエピソードを雑にまとめるだけの最終回がかなりある中、このドラマの最終回は、メイン2人の会話をじっくりと長く見せて、





それぞれが納得の道を選び、期待に背かない見ごたえある最終回でした。





テレビ東京 月曜23時06分

「うきわ~友達以上、不倫未満~」最終回


主演…門脇麦

脚本…倉光泰子

演出…風間太樹





二葉(森山直太朗)から麻衣子(門脇麦)に「部屋を予約しました」とメールが来た時には、おいおい一線越えちゃうのか?とゲスの勘繰りをしてしまいましたが…





二葉と麻衣子らしく、カラオケルームでした(笑)





そこで今更ながらに二葉の下の名前を聞いたり、麻衣子はどんな漢字か聞いたり、とりとめのない会話を交わすのでした。





浮き輪でいてくれたことに改めて麻衣子に感謝する二葉。

これからは自分の力で泳いでいかなければ…と言います。





麻衣子「奥さんとちゃんと笑っていけそうですか?一緒に行くんでしょう?」


二葉「もう一度、一緒に笑いたいと思ってます」





そのあとのやりとりがこのドラマのすべてを集約しているようでした。




麻衣子「最後まで何も、何もなくて良かった。胸を張っていきましょうね。ほら、二葉さん、笑ってください。幸せになるよって。」


二葉「幸せに生きていきます」


麻衣子「私も幸せに生きていきます。そうしたら二葉さんも嬉しいですか?」

 

二葉「はい」





お互いに配偶者に不倫をされ、それを知らぬふりしている同士の二人だからこそ築けた、友達以上、不倫未満の独特の関係性をよくあらわしたセリフだと思います。





相手が幸せでいてくれたら嬉しい…

ちょっと切なくも温かみのある言葉ですね。




ベランダの壁をついに突き破らなかった二人のもどかしい日々は終わりました。






繰り返し出てきたゴミ出しのシーンで、二葉家から粗大ごみが出ているのを麻衣子が見るところとか、繰り返しゴミ出しを見せてきたからこその効果がありました。





二葉と違って、麻衣子はスッパリと拓也(大東駿介)と別れ、一人で生きていくことにしました。





聖(西田尚美)はもう不倫しないかもしれませんが、拓也はまたいつやるか分かりませんから正解ですね。





我慢して続けることはないでしょう。

浮き輪は要らず、一人でのびのびと泳ぐイメージカットが清々しかったです。





門脇麦と森山直太朗だからこそ醸し出せたおっとりとやわらかな空気が、独特の恋愛ドラマを築きあげた作品でした。





今回の評価は…