最終回を見終わってすぐは、主人公の鷹野(亀梨和也)に肩入れして見てますから、久美子(大島優子)が明らかにしたかった真実も分かり、久美子自体もちょっと病状が良くなったようで良かったね…と思ったのですが、
いざ記事を書くにあたり、冷静になってみたら…
NHK 土曜21時
「正義の天秤」最終回
主演…亀梨和也
脚本…田辺満
演出…二宮崇
まず、今回の冒頭で西園寺(竹中直人)が鷹野に言っていたことはイチイチごもっともでしたね。
法律事務所の刑事部門を立て直すためにスカウトされてきたのに、私事の過去の事件を調べてばかりいて、そんなヤツは辞めてくれ…
そりゃ、そうですよね。
このドラマは全5話でしたけど、鷹野自身が本腰を入れた事件は少なく、
仲間に任せて自分は久美子がらみの方に夢中になっていた印象が強いですからね。
これが民放連ドラで全10話くらいあって、序盤とラスト2回くらいだけ久美子がらみをやるならまだ印象も違ったはずですが…
西園寺の言う通り、調べたいから入ったにすぎないみたいになってしまいましたよね。
西園寺に言われた通り、あっさりやめちゃうし…
亡くなった佐伯(中村雅俊)への恩返しの気持ちは無いんですかね。
あと、木村(千葉雄大)という真犯人が分かったわけで、死刑になってしまった人は冤罪だったわけですよね。
そこのフォローがあまりに無さすぎないか?というのも気になりました。
あと、鷹野はあくまで弁護士の職分を貫き、木村を死刑から無期懲役にしましたが、
何度生まれ変わっても死刑になってくれと言っていた木村に殺された少女の母親は、無期懲役になってしまい、どんな気持ちだったでしょうね。
なぜ、あれくらいで無期懲役になったのか疑問でした。
演じた亀梨和也には否はないんですが、鷹野だけがいいとこ取りしていった主人公ジコチュードラマみたいで、
なんだか亀梨和也の熱演も報われない作品だったなと思います。
それにしても、千葉雄大のサイコパス演技はゾッとする冷ややかな凄みがありましたね。
法廷での最後の雄叫びは何ともやるせなく耳に残りました。
今回の評価は…でも良かったのですが…