それぞれの守るべきもの…「最愛」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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もうお気づきの方も多いと思いますが、このドラマは冒頭のナレーションをする人が毎回替り、結構大事なテーマを語っています。





これまで梨央(吉高由里子)、大輝(松下洸平)、加瀬(井浦新)とやってきて今回は後藤(及川光博)でした。





ちなみに今回のナレーションを書き起こすと…



「かけがえのないものと聞いて何を思い浮かべるだろうか。

家族、友人、恋人。

でもそれらを持たない人間は?

私は、自分を受け入れてくれたこの場所を何よりも大切に思う。

寂しい人間と言われようがそれが私の人生だ」



 


後藤にとって自分を受け入れた真田ウェルネスは何よりも大切で、守るべきものであることを伝えています。






このドラマはそれぞれの人物に守るべきものがあり、それをいかに守るかのせめぎあいが心理的なサスペンスにもなっています。





TBS  金曜22時

「最愛」第4話


主演…吉高由里子

脚本…清水友佳子

演出…山本剛義





ヒロインの梨央にとって守りたいのは、弟の優(高橋文哉)であり、優の記憶障害を治すためにもすすめている新薬の開発です。





そのためなら何でもする…くらいの勢いなんですが、そんな新規事業を推し進めようとする梨央を危ぶみ、後藤は快く思っていないのです。





そもそも後藤は梓(薬師丸ひろ子)の父から真田ウェルネスを任されるはずだったのに、梓に代替わりをしたら梨央に横取りされた形で、ま~会社愛の強い後藤にしたら面白くないのも無理はありません。





後藤は橘(田中みな実)や情報屋(高橋文哉)を使って、梨央を追い落とすネタを探らせてますが、





橘は後藤にとっても探られたくないことまで探り始め、後藤は橘を警戒して情報屋に橘について探らせます。





後藤は情報屋が梨央の弟の優だとは知らずに利用しているようですが、この2人はどうつながったんですかね。

冒頭のナレーションでは後藤は情報屋=優を自分と同じ類の人間だと言ってましたが…。






その情報屋が優だと大輝が分かるシーン、梨央が屋上で優と分かるシーン、





2人は優が渡辺父(酒向芳)を殺した動画を見てしまうので、それは切ないものでした。





特に再会できた優がまたも人を殺したと分かってしまった梨央と優の方言での会話。





これはもう「切ない」なんて、ありきたりな表現では表現しきれない、なんとも苦く狂おしくやりきれないものでした。





まだ4話でここまで明らかになり、このドラマはこの先、どう展開していくのでしょうか?





15年前の事件は優が犯人ではないとか、まだひねりがあるんでしょうね。





更に優をいかに守るか、そんな梨央を大輝と加瀬はどう守るか、そんな展開になりそうです。





今回の評価は…