秋ドラマアカデミー賞、続いては最優秀主演男優賞です。
男優主演作品は8本ありましたが、ノミネートしたのは5人です。
順に寸評を書きますと‥
綾野剛
「アバランチ」
綾野剛自身がやりたかった役柄だっただけに入魂の演技でした。アクションシーンとかノリノリでしたね。
増田貴久
「古見さんは、コミュ症です。」
この年齢ですんなり高校生役を演じて違和感が無いのがこの人の凄みです。
悩める人たちを癒やし励ます自然体の演技は作品全体の空気を作り出しました。
相葉雅紀
「和田家の男たち」
脚本がオリジナルだっただけに、相葉雅紀にあて書きしたような役でした。
相葉雅紀本人の人柄の良さが、そのまま役に反映されていましたね。
柳楽優弥
「二月の勝者~絶対合格の教室~」
中学受験塾のカリスマ講師の凄腕ぶりをスタイリッシュに演じ、無料でやっている私塾では髪型も崩し優しげな別の面も演じて、この人の力量をいかんなく発揮しました。
神尾楓珠
「顔だけ先生」
型破りな非常勤講師を力まずに飄々と演じて、ユニークな学園ドラマを作り上げたのは大健闘でした。
以上5人の中で最優秀主演男優賞に選んだのは‥
柳楽優弥
「二月の勝者~絶対合格の教室~」
これまで連ドラでは印象的な脇役として活躍してきましたが、主演となると「アオイホノオ」以来7年ぶりで2本めにすぎません。
今回演じた黒木は柳楽優弥の武器である目力がストレートに活かされ、年齢を重ねたことによる深みも増しました。
今後もどんな役を演じていくか楽しみで、いよいよ全盛期を迎えるかもしれません。