ドラマでは、主人公の少年少女時代を本人が若作りして演じる場合もあれば、なんとなく似た別の人が演じる場合もあります。
なかなかしっくり来ることはないんですが、今回の黒木華演じる瀬古の学生時代を演じた山田美紅羽は、容姿も声も雰囲気も黒木華そっくりで、瀬古の抱えてきた思いをよりリアルに感じることができました。
フジテレビ 木曜22時
「ゴシップ~#彼女が知りたい本当の○○~」第6話
主演…黒木華
脚本…橋本夏
演出…石川淳一
このドラマはその回のメインエピソードと、フィーチャーするレギュラーメンバーとのリンクのさせ方が巧みで、
今回も過去の万引き経験告白記事を掘り返されネットで誹謗中傷の嵐にあう人気漫画家(やついいちろう)と、
過去に友人の変死事件で犯人扱いにされ苦しめられた瀬古をうまくリンクさせていました。
過去に犯した過ちを掘り起こされ、叩かれるのは、韓国あたりではよくあるし、日本でも東京五輪の開会式演出担当とかがやられてましたよね。
確かにやったことは悪いけど、正義をふりかざして、鬼の首を取ったように誹謗中傷するやからはそれはそれで腹が立ちますね。
今回も何の罪もない漫画家の娘をつかまえて、顔出しで無遠慮にマイクを向けたり、果てはタマゴをぶつけたり…
彼らを逆にこらしめる術はないのかと思ってしまいます。
「正義」なんて言葉を使うんじゃない!と、ホントに許しがたいです。
そんなエネルギーがあるなら、政治家の不正でも暴いて本人を直撃してみろ!と言いたいですね。
いかん、いかん、話がそれましたね。
漫画家のエピソードは、漫画家が万引きしていた本屋さんが店を閉めたのはそのせいではなく、移転しただけでその老主人に謝りに行きました。
万引きは今も許さないが、アンタの描く漫画は好きだという言葉に救われましたね。
瀬古の過去は、笹目(寛一郎)の姉、春香との孤立してる者同士の交流で、
友だちというものをいつも持っている辞書に書かれた通りにしか思わない瀬古と、瀬古に友情を感じ、同じ高校に進学しようとしていた春香のすれ違いが切ない話でした。
また会いたいって思うのが友だちじゃない?と言っていた春香の言葉を今にして思い返し涙する瀬古にグッと来ました。
お互い家庭を持ってからは疎遠になった友人が一昨年に早逝し、もう会えないんだなと思うとまた悲しくなりもしました。
笹目は瀬古を恨んでいたわけではなく、前から好きだったっぽいですね。
根津(溝端淳平)と三角関係になりそうですが、恋愛要素は要らないんですけどね…。
今回の評価は…8