このドラマ、やはりキャスティングが絶妙ですね。
菅田将暉、伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆のレギュラー陣もさることながら、
各話を彩るメインゲストたちも、遠藤憲一に始まり、永山瑛太、柄本佑、小日向文世、門脇麦、そして今回と次回の早乙女太一、岡山天音と、個性的な実力派で固めていて、毎回実に見応えがあり、贅沢な気分になれます。
フジテレビ 月曜21時
「ミステリと言う勿れ」第6話
主演…菅田将暉
脚本…相沢友子
演出…阿部博行
共同演出…松山博昭
前回から引き続いてのライカ(門脇麦)と久能(菅田将暉)の暗号を通じてのやりとりは微笑ましくもミステリアスですね。
牛田亡きあとに久能という暗号解読できる相手が現れて、生きる張り合いができたのでしょうね。
桜が咲く頃まで生きているかどうかみたいなことを言ってましたが、人とうまく
コミュニケーションがとれないライカの孤独や、虚無感を門脇麦はさらりと見せて、魅力的なキャラにしていますね。
普通の人も変な人も演じられる振り幅の広さは黒木華にしろ、戸田恵梨香にしろ実力のある証ですね。
しかし、ライカは病室にいながらに宗像さんのバッグのことや、連続放火魔についてとか分かるんでしょうか?
そこは謎ですね。
その連続放火犯人である香音人(早乙女太一)と陸太(岡山天音)。
天使と呼ばれ高貴な雰囲気を漂わせる香音人と、卑屈で心がねじれている陸太は好対照で、二人とも実にハマり役です。
早乙女太一はあまり連ドラに出ませんが、劇団☆新感線の舞台などでは流麗な立ち回りを見せており、それは今、土曜深夜に放送している早乙女太一主演の「封刃師」を見たらおわかりいただけると思います。
舞台で幼い頃から培った妖艶な色気は独特のもので、香音人の超然とした雰囲気を自然に出してますよね。
一方の岡山天音は年齢を重ねるほど名脇役として価値が高まるにちがいない若手の実力派。
この陸太のようにクセの強い役はここぞとばかりに活き活きと演じる人です。
久能につっかかって土下座を強要し、逆に久能のめんどくさい理屈にやりこめられるシーンとか真骨頂でしたね。
この陸太もそうだったようですが、親から虐待を受け、親を殺したくなった子どもが放火を頼む…って、痛ましい話ですね。
今や連ドラに虐待は頻繁に出てきますが、難しい問題ですね。
次回も菅田将暉と、門脇麦、早乙女太一、岡山天音がどうからむか楽しみです。
今回の評価は…8