このドラマはどうも見ていてもどかしくなります。
脚本はベテラン、岡田恵和のオリジナルですが、スタッフは脚本家に好き勝手に書かせているわけではありません。
視聴率がイマイチ伸びなかったり、ましてや下がってきたら、プロデューサーが介入し、もっとこうしてほしいと注文をつけ始めます。
このドラマのプロデューサー２人は女性で、この枠らしい女性視聴者がキュンキュンするような要素をより強めるように脚本家にお願いしたのでは？と推測します。
あくまで臆測ですけどね。
TBS 火曜22時
「ファイトソング」第8話
主演…清原果耶
脚本…岡田恵和
演出…岡本伸吾
例えば今回なら、ファミレスで花枝(清原果耶)がせがんだら、春樹(間宮祥太朗)が人目も気にせずキスをするシーンとか、まさにそれなんですが…
そうなると、このドラマのオリジナリティである岡田恵和らしさがドラマから薄れていくんですね。
花枝と施設の人々との人情ばなし的なものが、単なる恋バナの一部のようになってしまうんですね。
プロデューサーたちのお望みのように、春樹や慎吾(菊池風磨)は魅力を増していきますが、肝心のヒロイン花枝の魅力は薄れて見えてしまうのです。
「逃げ恥」は逆にプロデューサーは男性で、脚本は女性。男性のプロデューサーと演出家が新垣結衣をいかに魅力的に見せるかに腐心し成功した作品でした。
このドラマも演出は男性3人ですが、清原果耶は健気には見えますが、可愛らしい！とはなってませんね。
設定のせいもありますが…。
スタッフみんなが同じ方向を向き足並みそろっていて、それをキャストが更に増幅するのが成功する連ドラの条件です。
残念ながらこのドラマはそうなっていませんね。
今回の評価は…7