このドラマのヒロインの瀬古(黒木華)は凛々子という名前です。
最終回はその名前がヒロインの生きざまとつながり強く印象に残りました。
フジテレビ 木曜22時
「ゴシップ~#彼女が知りたい本当の○○~」最終回
主演…黒木華
脚本…橋本夏
演出…石川淳一
瀬古の母親が亡くなった時に、教師だった母親の教え子だった仁和(安藤政信)が瀬古の前に現れ、
凛々しく生きてほしいと名付けられた名前だから、君にもそう生きてほしいと言われた失意の中にあった瀬古は、
その言葉に勇気づけられ、凛々しく生きることにしたのです。
自分が知りたいことを知って、人に伝えようと。
同級生を死なせた噂から逃れるように暮らしていた瀬古は、母親の生前は偽名を使って暮らしていたんですね。
カンフルNEWSの記事で、瀬古は必ず堂々と署名記事にしていましたね。
これは真実であるという自信と覚悟を持って書いてきたわけで、
サイト閉鎖が決まり、最後に書いた記事でも、編集部のみんなが調べた真実なので、全員が連名で署名記事にしました。
ネットニュースやゴシップ記事は誰が書いたわからない無責任なものがかなりありますね。
これはそんな風潮へのアンチテーゼでもあったんだなと思いました。
カンフルNEWSがなくなっても、また新たに瀬古はサイトを開設して発信を始め、フリーになった根津(溝端淳平)も協力するようです。
このドラマ、中盤からネット社会ゆえに起こることを題材にして面白くなってきましたが、
根津や、笹目(寛一郎)との三角関係のような恋愛要素が邪魔でした。
テーマに徹してくれたらもっと秀作になったのに惜しかったです。
今回の評価は…7