しもべえは父親の分身だった…「しもべえ」第7話、最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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2話分連続で放送されました。

感動的なラストで、途切れ途切れの放送が惜しまれる秀作でした。




NHK  金曜22時

「しもべえ」第7話、最終回


主演…安田顕

脚本…荒木哉仁

演出…紙谷楓(7)、山内大典(終)




クリスマスのディナーデートや初詣とユリナ(白石聖)と辰馬(金子大地)は親密度を増し、受験本番に向け絆を深めますが、



しもべえ(安田顕)の様子がどんどんおかしくなります。




これまで何度かしもべえが病室で誰かを見ているシーンが出てきましたが、





その病床にいるのは死んだと聞かされていたユリナの父親、善人(山崎樹範)でした。




善人はユリナを授かり、康子(矢田亜希子)と結婚しようとしてましたが、連帯保証人で借金返済のトラブルに巻き込まれ、取り立てに来られるので、康子とユリナに迷惑をかけまいと姿をくらましたのでした。





末期のすい臓がんである善人は余命がわずかで、娘ユリナを思う気持ちが「しもべえ」という分身を生み、ユリナのピンチを善人の代わりに救っていたのでした。




しかも、辰馬の父親(長谷川朝晴)が調べたところでは、しもべえが発動するたびに善人の病状は悪化していて、





まさに命を削りながら、ユリナにとってのヒーローであろうとしていたのでした。




受験当日。大学に向かう途中で女子高生がからまれているのを救ったユリナは足を痛めてしまい、




間に合わないのでは?というピンチにしもべえが現れました。

これが最後で、大学までおんぶして送り届けると初めて「生まれてきてくれてありがとう」としゃべり消えてしまいました。




同時に病院では康子に見守られながら善人が笑顔を浮かべ亡くなりました。




主人公が、最終回にたった一言しか喋らないという異色の役でしたが、喜怒哀楽さまざまな表情だけで、安田顕ならではの演技を見せてくれました。




白石聖の頑張り屋さんキャラも良かったですね。

応援したくなる愛くるしさがありました。




辰馬役の金子大地も、陰影のある演技に長けた人だけに、辰馬の苦悩をよく演じていて、キャストがそれぞれはまり役で見ごたえあるドラマでした。




評価は…第7話 7    最終回 8