ま~、薄々わかってはいましたが、まだ続きがありますよ…って状態で終わられてしまうと、モヤモヤしたものが残って
手放しでは褒められない最終回になってしまいました。
続きは劇場版の映画でしょうか?単発スペシャルドラマでしょうか?シリーズ化された続編でしょうか?
いずれにせよ早く見たいですね。
フジテレビ 月曜21時
「ミステリと言う勿れ」最終回
主演…菅田将暉
脚本…相沢友子
演出…松山博昭
最終回は久能(菅田将暉)が中心のエピソードと、我路(永山瑛太)が中心のエピソードと2本立てのような構成でした。
どちらも見ごたえがありましたが、久能のエピソードの方が主人公なのに、尺的には短いというところに、このドラマの大胆さがありました。
久能の方のエピソードは、大阪から東京に帰る新幹線の車中だけというワンシチュエーションで繰り広げられ、
隣あわせになった紘子(関めぐみ)と、その紘子についてきた育ての母親のサキ(高畑淳子)と久能の3人だけの会話劇でした。
紘子は結婚が間近く、サキが隠し持っていた父から手紙の束を見つけ、自分の結婚式には出てもらえないかと名古屋に行く途中でした。
しかし、その手紙にはいろんな絵が描いてあり、それが暗号になっているのを久能は気づきます。
サキは紘子に両親は死んだと言ってたようですが、実は父が虐待するので、娘を親友のサキに預けたようで、
父は病気で亡くなり、実母は施設にいるようです。
絵は実母からサキへの父にバレないように伝えるメッセージだったようで、
1枚だけ紘子が読み解けず「ひろこ しあわせで」と強引に読んだのは、「ふたりでころした」でした。
ちょっと、ゾッとする話でしたね。
善人そうなサキにダークさが垣間見え、こういう役の高畑淳子は絶品ですね。
一方、我路は猫田刑事(松本若菜)を刺した辻(北村匠海)を、自分のクルーザーに連れ去り、そこで辻から愛珠(白石麻衣)の死について聞き出しました。
連れ去る時に、辻が我路の目を見て、人を殺した人間の目だと気づくのが印象的でした。永山瑛太がまさにそんな目をするんですよね。
愛珠を殺したバス運転手を、我路は葬ったわけですが、それを確信させる狂気を帯びた永山瑛太の眼力が見事でした。
辻=羽喰十斗が語る父親、玄斗(千原ジュニア)との親子関係も、ちょっとゾッとする話でしたね。
玄斗亡きあと、母親にせがまれ母親を殺したって、スゴい話でしたね。
久能も我路もどちらも親子がらみのエピソードでした。
愛珠はホントは辻に殺してもらうはずが、運転手に殺されてしまったんですね。
愛珠が死にたくなるように仕向けた鳴子というカウンセラーの存在が明らかになりました。
そいつを我路は見つけ出すことにするようです。
今回は第5話の裏側で起きていたことになるんですね。牛田(小日向文世)の手帳や、霜鳥(相島一之)が出てきました。
いろんなエピソードがからみあっているのも、このドラマ(原作)のやみつきにさせる魅力のようです。
いずれにせよ、続きが楽しみです。
今回の評価は…8