オリジナル脚本の難しさ…「インビジブル」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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偶然かもしれませんが、春ドラマでTBSは主要3作品がいずれも実績ある脚本家によるオリジナル脚本なんですね。




「マイファミリー」が「グランメゾン東京」や「TOKYO MER」の黑岩勉。

「持続可能な恋ですか?」が「あなたのことはそれほど」や「初めて恋をした日に読む話」の吉澤智子。




そして、このドラマが、「ROOKIES」や「南極大陸」のいずみ吉紘です。




TBS  金曜22時

「インビジブル」第3話


主演…高橋一生

脚本…いずみ吉紘

演出…棚澤孝義




オリジナル脚本の良さは登場人物のキャラを演じるキャストに合わせていかようにもできる良さがあります。

三谷幸喜や宮藤官九郎はこれを得意としていますね。




しかし、原作がない分、全体の構成を組み立てる構成力が無ければならず、作品の世界観を構築し、細部にまでそれを描きこむという筆力も問われます。




…で、このドラマですが、まずクリミナルズと呼ばれる殺人のプロフェッショナルたちが誰かしらから依頼され犯罪を重ねるのを、




主人公の志村(高橋一生)が犯罪コーディネーターのキリコ(柴咲コウ)の協力を得て逮捕するというのが、繰り返されていくようなんですが…




まず、私めがイマイチだなと思うのは、犯人自体が協力を得ないと逮捕できないほどの難敵ではないこと、そして、キリコの犯罪コーディネーターならではの凄みがたいして感じられないことにあります。

 


原作があればそのあたりが細部まで作り込まれているので楽なのに、オリジナルだとリサーチを重ねて犯罪のプロフェッショナルの具体的な凄さを描きこまないとダメなんです。




そのへんがもうベテランの脚本家だからか、雑にすまされている感じがします。





視聴者をなめてもらっては困りますね。

高橋一生と柴咲コウだから、なんとかなるというものではありません。




犯罪者側もイマイチなら、警察側もとても警視庁の捜査一課には見えません。





どうも困りましたね…ホントに。

今回の評価は…6