山崎豊子の名作「華麗なる一族」は度々映像化され、最近もWOWOWで中井貴一主演版が放送されましたが、
原作と同じ年代の話として制作されているので、一族の当主が娘を政略結婚の道具にしようとしたり、愛人が大きな顔をして同居し本妻をないがしろにしたりしていても、そういう頃の話だからと見ていられるのです。
しかし…このドラマは…
フジテレビ 木曜22時
「やんごとなき一族」第2話
主演…土屋太鳳
脚本…神森万里江
演出…田中亮
このドラマは「華麗なる一族」と違って、設定が現代になっているために荒唐無稽なドラマになってしまっていて、それを寛容に見られるか、時代錯誤と呆れたり、怒るかで評価は大きく分かれます。
…で、私めはこのドラマを現代の話とも何とも気にせずおおらかに見ることに決めました。
それなら楽しみようもあるからです。
今回は一族の当主、圭一(石橋凌)の愛人、綾(小沢真珠)が登場。
綾の存在は一族みんな認知していて、それが悪いことではなく、週に一度、そちらに行くことも知っていながら、不問の状態なわけです。
普通の家庭に育った佐都(土屋太鳳)はそんな愛人の存在を受け入れられずに、圭一におそれもなく食って掛かります。
圭一の妻、久美(木村多江)は教育しとけとどやしつけられ、圭一の母、八寿子(倍賞美津子)は健太(松下洸平)にも将来愛人はできるからとうそぶきます。
しかし、そんなことで引き下がる佐都ではなく、健太の専務就任祝いのパーティーに来て、自分の祝花の位置にイチャモンつけてきた綾に対し、
祝花の位置をやたら目立つ場所にわざと移動して、この席にはふさわしくないからお引取りを…と言い放ちます。
久美も喜んでましたが、綾を撃退してちょっと溜飲が下がりましたね。
小沢真珠はやはりこういう憎々しい役がなんとも良いですね。
悪役が良くないと、この手のドラマは盛り上がりません。
今回は久美が佐都と心を通じましたが、おそらく男に苦しめられてきたであろう八寿子や、弟の嫁なども佐都に味方していくのでは?と思いました。
初回に続き、長男の嫁を演じる松本若菜の下劣っぶりの良さが光ってました。
今回の評価は…7